旧暦、水無月五日。雨なし、日照は殆どないが蒸し暑い日でした。

yatsugatake2005-07-10

起きてみると、雲の切れ目に青空が見えました。今日こそ夏の日差しをと、期待しましたが、風もなく蒸し暑い日で暮れそうです。まだまだ梅雨前線が活発なようです。
草木の花ばかりが、季節を先取りしているように感じられます。
しばらく前から真夏に似合う花、「酔仙翁(すいせんのう)」が、咲いています。しかし、気の毒なことに、この頃の雨に打たれて花弁も葉も傷んでしまい、本来の美しさを見せていません。別称をフランネルソウ(草)というように、フランネルの肌合いの毛で覆われた白い茎や葉が、赤い花を鮮明に引き立たせてくれるのですが…。
子どもの頃、家で兎を飼っていました。そのためか、この花を見ては「兎」をイメージしていました。花が、兎の白い毛と赤い目を連想させたのかも知れません。葉を指でつまんで、感触を楽しんだこともあります。真夏の昼下がり、さすがの暑さで葉がしおれていると、兎の耳が垂れていることを連想しました。耳を垂れた兎は、元気がないことを意味しているのです。
梅雨が明けて、スイセンノウがすがすがしい姿を見せてほしいこの頃です。