葉月七日。午後1時に30.4度、また真夏日になりました。

yatsugatake2005-09-10

「中仙道・望月宿」を歩く研修会に参加しました。
望月宿を出て、すぐに鹿曲川(かくまがわ)を渡り、がけを上がる急な山道に差し掛かります。「瓜生(うりゅう)坂」です。それが何と、人馬がやっとすれ違えるだけの細い草が被った急な山道なのです。
道端に、ナンバンハコベ(南蛮繁縷)の白い花が、さびしげに俯き加減に咲いています。
今を去ること400年、街道が整備されてからこの花のご先祖は、歴史の推移を見てきたのでしょうか。それは、ナンバンハコベは日本在来の野生種で、南蛮とは関係のない植物なのですから…南蛮の名は、たまたま、特徴のある花の形や黒熟する実が異様に見えたためのようです。(『園芸大百科事典』の解説より)
中仙道といえば、皇女和宮さまがご降嫁の折に通られたことで有名です。こんな急な山道を、お駕籠に乗られているとはいえ、さぞかし大変なことだったでしょう。信じられないほどの道です。また、これからの生活をどのように思われていたのでしょうか…。お気持ちを察するに余りがあります。
望月宿では、本陣など現在の街道の様子を見たあと、脇本陣には上げていただき、建物や当時の様子について貴重な資料をもとに、現在のご当主さまから説明していただきました。
その後、京都寄りの茂田井宿、芦田宿、笠取峠の松並木などを見学しました。
そして、立科町「権現の湯」での入湯・懇親会も楽しいものでした。
また、来年の地域研修は、「乞うご期待!!」です。
日中、空には夏の白い入道雲(「雲の峰」)と、秋の巻(絹)雲とが混在していました。
やっぱり、夕方になってすっかり曇ってきました。
今夜は、お月様はあきらめなければなりません。