葉月十六日。雲あり、29.2度と蒸し暑い日でした。

yatsugatake2005-09-19

4時と5時過ぎに起きて、十五夜お月様を見送りました。
中秋の名月」が観望できる確率は、意外と低く三分の一ほどだそうです。
久しぶりに、一晩中見ることができて大満足でした。
「月の兎」のインパクトが強く、「兎の赤い目」がまぶたの奥にチラチラしました。
スズランの実が、しばらく前から赤みを増してきました。今朝は一段と鮮やかに見えたので、写真に収めました。
去年は二、三個しか実が熟さなかったので、今年は鈴なり・豊作というところです。
今、ちょうどテレビでさだまさしが、「君影草(きみかげそう)」と呼ばれるスズラン…と歌っています。植物の和名には、趣のあるものが多くあります。
「きみかげそう」や「鈴蘭」は、宮澤賢治の作品にもさかんに登場します。
賢治は、短篇「柳沢」に、「鈴蘭の葉は熟して黄色に枯れその実は兎の赤めだま。そしてこれは今朝あけ方の菓子の錫紙。光ってゐる。」と、スズランの赤い実を、兎の赤い目と喩えています。
三連休の最終日、敬老の日ということで娘夫婦がお寿司をご馳走してくれました。
妻の実家に出かけ、祖母の長寿と健康とを皆で祝いました。お相伴というよりも私どもも、しっかり主役を自覚したことでした。
夜になって、「十六夜(いざよい)の月」が昇ってきました。お月様は、はっきりと右側が欠けて貧相に見えました。