葉月十五日。日差しが強く、29.6度まで上がりました。

yatsugatake2005-09-18

今夜は「中秋の名月」、望月の山奥の別荘地に出かけました。
旧暦八月(葉月)十五夜が、今年はちょうど満月(望)にあたりましたので、名月の「お月見」に期待が高まっていました。
そこで、お月様に関心のある皆様方と語り合う、「お月見の会」が開かれました。
なお、『月と季節の暦=旧暦カレンダー』制作者、志賀勝氏の著作や雑誌への投稿文を、引用しながら、お話ししました。
「月月に 月見る月は多けれど 月見る月は この月の月」(月が八回)
さて、「中秋の名月」は「芋名月」とも呼ばれて、里芋を代表して、秋の収穫物をお月様(ご先祖)にお供えするのです。里芋は、親・子・孫芋がそろって付くことから、家族の繁栄を祈る意味と、宗教的意味が濃い行事のように思われます。(画像は、孫芋がついた子芋)
「望月」の地名の由来は、望月牧の駒を、八月十五日(満月=望の月)の日に、武徳館において天皇が叡覧すると定められたことによります。(『日本地名大辞典』)望月の牧から年貢御馬を20疋、信濃の国16牧中で最多である。(『望月町誌』)
また、紀貫之の歌が有名です。
「逢坂の 関の清水に 影見えて 今やひくらん 望月の駒」
そのほかの内容としては、何に見える?「月面の模様」見え方さまざま。『ジャータカ(本生譚)』に由来する「月の兎」。地球と生きものが月から受ける影響。月と親しむ多彩な暮らし。…などです。
電灯を消しローソクを灯した中で、夕食をいただきながら和気藹々の楽しいひと時でした。
その後、外に出て肝心の「中秋の名月」を、じっくり味わい楽しんだことは言うまでもありません。
帰宅後、夜はめっきり冷えてきました。お月様は今も煌々と輝いています。