冬の日差し弱く、12時に氷点下3.2度が最高気温でした。

yatsugatake2006-01-06

新聞の折込ちらしに、スーパーの「七草セット」がありました。
毎年のことながら、宣伝に乗せられてしまいます。この厳寒期に野生のものがあるはずは無く、珍しさからです。
春の七草のうち、ゴギョウホトケノザに興味があります。というのは、現在の植物和名と異なるからです。「ゴギョウ」は、漢字では「御形、五行」と書いて、人形(ひとがた)に由来するといいます。
ほうこ草の名もあって、今は、ハハコグサ(母子草)の和名が通用しています。なぜ、母子なのでしょう?漢名の「ほうこ」が語源でしょうか?
厳寒期のハハコグサは、凍てついた雪の中で越冬中です。
画像は、ビニールハウス(無加温)中の地面でロゼット状に葉を広げ、懸命に寒さを凌いでいます。
このような生命力が強い植物だからこそ、七草粥の材料にされたのでしょう。ヨモギより以前に、草もちに使われました。『佐久の薬草』によると、鎮咳・去痰の薬効もあります。
葉に密生する綿毛のような白い毛が特徴です。
老いて尚なつかしき名の母子草(高浜虚子
名を知りてよりの親しき母子草(原田昭子)


寒空に月明かり、雲を透かして七日のお月様が見えました。
連日の低温注意報、明日の朝も冷え込みそうです。