晴れて、春風が心地よい日でした。

yatsugatake2006-03-23

昨夜来の降水量は、トータル4.5ミリ。
内陸の佐久市でも降り始めは雪が混じったものの、後は雨になりました。いわゆる、「催花雨」=「木の芽起こしの雨」となって、予報が外れたことは、かえって幸運でした。
雨が上がって気持ちのいい日、山室静先生の七回忌が菩提寺西念寺佐久市)で、執り行われました。
先生は明治39年のお生まれで、今年が生誕百年の記念すべき年でもあります。奥様はじめご遺族、教え子、関係者が集まり昼食会が催されて、先生のお人柄を偲びました。
午後には恒例の先生を顕彰する会が、「故郷」の詩碑を前にして行われました。
佐久の厳しい冬に耐えて強く生きる人々が、詠まれています。詩の一部を引用します。

だが、やがて遂に待たれた春がくる
閉された氷の下にも鬱々の声をたたぬ川は
そのとき溢れ、みなぎり、押しきって、泥まみれに氾濫する
そんなとき少女は一夜にして大人になり、胸は疼きふくらんで
若者の目は近づく春の祭りと播種を思ってあつく燃える
〜(以下略)
長い詩の独唱が、また先生が作詞された岩村田小学校校歌、野沢中学校校歌がそれぞれの児童・生徒たちによって奉唱されました。
春の訪れが実感される日和、清々しい気持ちになりました。


家に戻ると、明るい西日を受けてクロッカスが咲いていました。
白色の花弁に紫色の筋が入るもので、これが代表的な「ハナサフラン」種です。