旧暦、皐月十九日。正真正銘の「五月晴れ」でした。

yatsugatake2006-06-14

賢治を読む会の6月例会、「サガレンと八月」を読みました。
妹とし子が亡くなった翌年、樺太旅行が契機となって書かれた作品です。表向きは、教え子の就職活動のためですが、賢治にとってこの旅行は同時に死後のとし子の行方を確認しようとする旅でした。そして、「オホーツク挽歌」の詩群へと結晶化されました。
画像は、ハマナス(浜茄子=浜梨のなまり)です。6月2日、山形の旅の帰路、新潟県米山PAだったか?のものです。
オホーツク挽歌に、「〜朝顔よりはむしろ牡丹(ピオネア)のやうにみえる/おほきなはまばらの花だ/まつ赤な朝のはまなすの花です/ と、あります。
因みに、牡丹のルビ、ピオネアはPaeonia属のことで、薬用植物であることから、ギリシャ神話の医神、Paeonに由来します。また、「はまばら」は、「浜薔薇」の意味で、バラ科だから納得できます。
内陸、花巻の賢治にとって、「ハマナス」は興味深い植物とみえて、童話「茨海小学校」で、海岸に生える植物が、内陸に生えることを問題にして、野原を探し回る記述があるほどです。
家に、ローズヒップハマナスとよく似ている)があります。今年は実の利用を考えてみます。
午後の野良仕事は、サトイモ植え付け場所の掘り起こし。それと、ビオトープ池の除草と拡張作業…など。