庭のイチイの木に、今年はまだ赤い実が着いています。
今月のFm放送で、その「イチイ(一位)」の話をしました。
局のある佐久平駅周辺は、木々の紅葉が美しいです。すでに、ドウダンツツジやナツツバキは葉先が霜枯れています。カツラの葉は風に舞い散り、落ち葉の積もった辺りからあの芳香がただよっています。幸せな気分になりました。
足元に目をやると、草も秋の色を見せています。画像は、「ムラサキエノコロ」の群生です。穂の色が紫、その名の通り一層鮮やかな紫色を見せています。雑草として嫌われ者ですが、これだけまとまると見事な美しさです。
周りを見渡すと、草たちはそれぞれが秋の色…。「ギシギシ」が斑の紅葉、「ヨモギ」が赤紫色、「チガヤ(茅)」は褐紫色に紅葉しています。
日本には「草紅葉(くさもみじ)」という言葉があります。
歳時記には、「草の紅葉」「草の錦」「色づく草」という季語があります。
猫そこにゐて耳動く草紅葉 (高浜虚子) たのしさや草の錦といふ言葉 (星野立子)
草の紅葉についても、楽しむつもりです。