「中秋の名月」を、上田で楽しみました。

「お月見のお供え」

今日は、旧暦八月(仲秋)の十四日。今夜は、「中秋の名月です。
ここしばらく不安定なお天気なので、観賞できるか心配でした。天気予報を見ると、長野県中部地方はなんと「晴れマーク」です。
今夜は、上田市で開かれる「お月見の夕べ」の案内をいただき、参加することにしました。
画像は、家の「お月見飾り」です。
ススキの穂、紅白のハギを花瓶挿し、葉つきのサトイモ(里芋)、月見まんじゅうを三方に供えました。

会場は、上田市自然酵母のパン屋さん「ル・ヴァン」です。古い民家の建物は、素晴らしい雰囲気です。
「旧暦・月暦」編集の志賀さんはじめ、会運営の「東京、月の会」の皆さん、上田市の月の会」の皆さん方がお揃いでした。
月の出時刻は、17:13(長野)ですが、山の端に入道雲があります。
情報交換などしながら待つことしばらく、6時少し前に歓声が上がりました。
ビルのわき、雲の中から、お月様が覗いています。刻々と昇って、ぽっかりと「名月」が現れました。一同が見とれていると、だんだんオレンジ色に変わり、そのうちに周りが金色に輝き始めました。
最初の発見者は、小学生の少女でした。志賀さんは、すかさず「幸運が訪れますよ。」と、称えました。
素晴らしい中秋の名月を目の当たりにして、参加者一同、感動しきりでした。
「八朔(はっさく)」、限定のお酒で乾杯…。和やかな交歓会はユニークな自己紹介で感心することしきり…。談笑、大いに盛り上がりました。
初めて生で聴くホーミーではじまり、ギターやマンドリンの演奏、弾き語り…金子みすず詩の朗読…。これも、「お月見の夕べ」に相応しく、いい気分になりました。
「大昔、電灯の無い時代には、昼間は、太陽による生産活動が…、夜間、お月様とともに文化が作られた…。」志賀さんのお話に、感銘しました。
8時半を回り、そろそろお開き…。気がつけば4時間近くの楽しい会でした。

一行は、田沢温泉泊。小生はお別れして、しなの鉄道21時07分発に乗車、車窓から、高く昇った名月が見えます。小諸に近づくにつれて、怪しい黒い雲がよぎります。
やっぱり、小海線岩村田に着いたときは、曇り空で、名月は隠れてしまいました。
画像、三方上の大きなお団子1個は、会場の部屋に飾られた「設え」のパンのお団子…、会が終わって、お土産にいただいたものです。


家に戻って、白兎のまんじゅう、ススキ模様のまんじゅうと一緒に、三方にのせてみました。
携帯電話、「東京は、雲で見えなかった。」とか…。
上田では奇跡…、ありがたい「お月見」ができました。