旧暦、「大晦日」。冷たい北西の風が吹きました。

旧暦、大晦日の「ロウバイ」(21.1

予報どおり、今朝は冷え込みました。
5時に、氷点下8.9度。氷点下二桁は、なんとか免れました。
今日は、地区の「農事組合」の総会・新年会…。
朝から冷たい北西の風が吹きつけ、出かけるのに、オーバーのフードまで被る有様でした。
典型的な「冬晴れ」のお天気です。
倉嶋厚『お天気博士の四季暦』に、冬の季節風とお天気に関する、興味深い記述がありました。
雪雲の雪吐き狂う雪の国  雪吐けば空真青となりにけり
これらは、長野市で農業をしている関川喜八郎さんから送っていただいた随筆、『小声少語』に載っている句だそうです。
「雪の国」と、「冬晴れの国」のお天気を、見事に詠んでいて感心してしまいます。
画像、軒先の「ロウバイ(臘梅)」の蕾です。膨らんで、中の黄色が透けて見えますが、開花は先送りとなりました。
今日は、旧暦「十二月三十日」、大晦日、今年最後の日です。残念、「十二月・臘月中」にロウバイ(臘梅)」の開花はなりませんでした。


先日の仲間との会で、岩波重雄ゆかりの「風樹文庫」(諏訪市の資料をいただきました。
昭和22年以降岩波書店が発行する全書籍を収蔵するという、国内では唯一の文庫であります。と、あります。
時節柄、かの有名な岩波文庫の『北越雪譜』を、探し出しました。1992年7月25日 第44刷発行 20年も前に購入したものです。

1936(昭和11)年1月10日、第1刷発行
そして、第三刷序文が、昭和十二年八月十五日付けで記載されています。
 岩波文庫に収めた北越雪譜は不図も読書子の賞賛を得て、昨年三月には第二刷を発行し、茲にまた第三刷を発行するに至ったのは校訂子の欣喜に堪へないところである。(以下略)
この序文を読んで、読者の好評を得た喜びと同時に、編集・出版のご苦心が伺い知れました。
雪国の風俗習慣や生活、雪国の動物・植物と人間とのかかわりなど…。改めて、目を通してみます。