「ヒルガオ(昼顔)」に「秋雨」が…。

地面に落ちた「エノキ(榎木)」の実。

早朝3時の「ラジオ深夜便」、寝床で往年の歌手「伊東久男」の懐メロを聴きました。昨夜の放送予告が、脳裏に刻まれていたようです。
子どもの頃からの懐かしい歌、「あざみの歌」「お島千太郎旅唄」「高原の旅愁」「イヨマンテの夜」「オロチョンの火祭り」…。あまり聞き覚えのなかった「夜更けの街」「裏山小山」…。最後は「山のけむり」の10曲でした。
雨音を聞きながら二度寝…。でも、けたたましいアラーム音で、6時前には起こされてしまいました。妻が、バスツアーで出かけるためです。
画像は、地面に落ちた「エノキ(榎木)」の実です。
今日は9月のFm放送日、タイトル「古くから親しまれてきたエノキ(榎木)」を話しました。

(1)神聖な木、ニレ科の落葉高木
   岩村田の鼻顔(はなづら)公園 「ヒカリゴケ」付近 
   小諸、マンズワインの庭園 など
  ◯ 名の由来 枝(え)の多い木 器具の柄(え)にする木
         燃え木 吉(よ)の木
  ◯ エノキ(榎木・榎)は、日本の字。漢字は別の木。
        榎 = 木 + 夏(大きくかぶさるの意)
(2)江戸時代、街道の「一里塚」に植栽。
   江戸幕府が、「参勤交代」の確立のために街道整備を命じた。
   「良い木を植えよ」→「えの木を植えよ」と聞き違えた。
(3)国蝶、「オオムラサキ(大紫)」の食草
   総合学習で、飼育・保護の例
   「エノキワタアブラムシ」
(4)『徒然草』に、「榎の木僧正」が登場

(5)「榎の実」が詠まれた、和歌や俳句
   わが門の 榎の実もり喫む 百千鳥
        千鳥は来れど 君そ来まさぬ
   木にも似ずさてもちひさき榎の実かな (鬼貫)
   榎の実ちる椋鳥(むく)の羽音や朝嵐 (芭蕉
   散る榎の実鳥も拾ふに子も拾へ (乙二)

帰り際、JR小海線高架下の公園に、時期外れの「ヒルガオ(昼顔)」の花が雨に打たれていました。

子どもの頃に、「雨降り花」と呼んでいたことを懐かしく思い出しました。
ネムノキ」の実も鈴生り…、雨に濡れていました。

夜になって、ようやく雨が止みました。
そして夜が更けて、「八月九日」のお月さまが、西の空の雲間に姿を見せました。(21:36)

空気は冷んやり、虫の音が賑やかです。