「陸羽132号(賢治米)」が稔りました。

水しぶきがかかった「八重咲きムクゲ」

朝夕は涼しくなりましたが、日中は真夏に逆戻り…。ラジオの気象予報士は、「秋晴れではなく、夏晴れである。」と、表現しました。つまり、夏の太平洋高気圧が居座っているための猛暑のようです。
画像、「八重咲きムクゲ」の花です。水中ポンプの水しぶきがかかっています。
今日は「賢治を読む会」9月例会で、佐久市立中央図書館に出かけました。カツラ(桂)並木が、日に日に色づいて秋たけなわを感じます。
読書会は、いつものように暦の話から始まり、「秋田の竿燈まつり」、竿燈が稲穂を型どったもので、豊作祈願・感謝の意味を込めていることなどをお話しました。
発見!宮沢賢治「海岸は悲惨です。」
新資料発見・大木實宛葉書 『文藝月光』特集(山下聖美)について触れました。
偶然のことながら、賢治は、明治29年、明治の三陸津波の年に生まれ、昭和8年、昭和の三陸津波の年に亡くなりました。
大木さんから、大津波災害のお見舞い葉書をいただき、お礼葉書を投函したのは3月7日です。賢治は、半年後の9月21日に亡くなっているのです。
半年後にせまりくる死を前に、人生最後の「春」を待つ、賢治、最晩年の姿が、この葉書から切なく伝わってくる。と、特集は結んでいます。
この内容については、信濃毎日新聞にも掲載されたとのことでした。
テキストは、「山男の四月 初期形」と「かしはばやしの夜 初期形」を読みました。発表形との異同をもとに、また、作品舞台を想起しながら、読みを楽しみ読みを深めました。

午後は、「陸羽132号(賢治米)」作付けの稲田を見学することになりました。

賢治を読む会の会員を通して依頼し、作付けしてくださった「陸羽132号(賢治米)」が稔りました。冷害に強い品種であるだけに、6月下旬の田植えだったのに、他の品種より早く出穂し、完熟したそうです。
実際に観ると,黄金色の稲穂は重く垂れて、素晴らしい稔りです。

写真、手前が「陸羽132号(賢治米)」で、写真、奥(上部)が「コシヒカリ」だそうです。稲穂の垂れ具合から、早生種の「陸羽132号」が見て取れます。

株元を観ると、ミズオオバコ(水車前草)」の可愛いピンクの花を咲かせていました。「コナギ(小菜葱)」もびっしりと生えています。これは、無農薬栽培だからです。

パラボラで太陽熱を焦点に集めて、お湯を沸かす道具です。
薬缶(やかん)の中では、ハトムギ茶がぐらぐらと沸いていました。
そのお茶をいただき、その威力に感動しました。
ついでに、雨水の有効活用の仕掛け、ミニ水車発電、燻製製造機などなど、工夫されたユニークな道具も見せていただきました。再生可能エネルギー、家庭での活用の先取り・モデルを実際に目の前にして、感激した一時でした。

入道雲がむくむくと湧き立ちました。夕方、沈む太陽がその縁を赤く彩りました。