春雨、草木の芽が動きます。

「ボタン(牡丹)」の太い新芽。(24.4.

寝床で雨音を聞きながら、「昨日の野良仕事は大正解だったなー」ひとりニンマリしました。
今日は「埋立ゴミ」出し日。野良から持ち帰ったゴミも袋に入れて、小雨のそぼ降る中をステーションに出しました。寒さを感じない「春雨」です。
アメダス最低気温は、なんと7度(5時)。寒かった頃が信じられない気温です。
画像、「ボタン(牡丹)」の新芽です。もう心配ないので、藁囲いを外しました。毎年、この力強い太い芽を観ると、生命力を感じます。
昨夜、「弥生二十日」のお月さまは雲がかかってしまいました。
漢詩、「春夜」に、花有清香月有陰
があります。この時期のお月さまです。まさに、月に陰がありました。

徒然草』に、「花は盛りに月は隈なきをのみ見るものかは」。ちょっぴり、兼好法師の美意識に肖って…、お月さまを眺めました。

今日は、「賢治を読む会」の4月例会、です。駒場公園の「カツラ(桂)」の木が、遠目にも赤みを帯びてきました。近寄って観ると、雄花や雌花が膨らんでいます。例年よりも遅れていますが、あと1週間もすれば開花するでしょうか…。
左が雌花、右が雄花、それぞれの蕾です。並べて撮りました。

代表や会計係も決まり、今年度初の読書会です。
前回に続いて、「グスコンブドリの伝記」(グスコーブドリの伝記、初期形)、四 沼ばたけ を読みました。昔、東北地方で行われていた稲作・田植えの様子が克明に書かれています。
読み終わって、同時代に田植えを体験した参会者から、口々に感想が述べられました。
苦労だったが、皆で力を合わせた仕事は喜びであった…」「機械化で仕事は楽になったが、機械の購入に追われ、維持管理も大変だ…」「若い頃の農作業は、「結(ゆい)」(方言:えいっこ)で、協力しあう人間関係で成り立っていた…今では、地域のコミュニティーが機能していない…」「子どもも、家族の一員として役に立っていた…」などなど。
極めつけは、「機械化によって農作業が行われるようになってから、人々の、お米への関心が低くなり、ありがたみを感じなくなった」ということでした。
小生も、子どもの頃の家族や地域そろってに野良仕事が思い出されます。そして、そこでの経験がこの歳になっても、すべての活動に関わっているように思います。
午後になって雨は小降り…、気温は上がりません。
アメダス、最高気温は12.3度(10時)。
夜になって、大降りになってきました。
今夜、「弥生二十一日」のお月さまは、この降りでは諦めます。