落ち葉が、風にカラカラと舞いました。

網戸で日向ぼっこのカマキリ(蟷螂)](

今朝はプラスの気温は、アメダス、1.0度(7時)と、冷え込みが緩みました。「冬型・北風小僧の寒太郎」も一休みとか…、気象予報士が告げました。
朝早くから、造園業者が庭木の手入れをしてもらっています。寒い日でなくて安心です。
画像、「カマキリ(蟷螂)」が網戸に掴まって、日向ボッコをしています。
獲物が来るはずもないので、武器の鎌も胸元にたたんだままです。
10月のFm放送で、佐久平駅に出掛けました。

白銀の「浅間山、カツラやシラカバなど木々の葉が落ちて、辺りはすっかり冬景色です。
カラカラと音をたてて、落ち葉が風に舞っています。近くの公園では、ボランティアの方々が、落ち葉を片付けていました。
JR小海線高架下の「ナナカマド」も、紅葉をすっかり落としてしまいました。
枝先にわずかに残った赤い実が、青空に映えています。
例年より早く、実がなくなってしまい、野鳥たちには食糧難かも知れません。

放送内容は、落葉後も残る赤い実、「ナナカマド(七竃)」について話しました。
(1)紅葉が美しい、落葉樹の代表。
バラ科の落葉小高木。初夏に、多数の小さな白花。
北国では、庭木や街路樹。
ナナカマド属は、世界に80種。
日本には、ナナカマド、サビハナナカマド、高い山に、ウラジロナナカマド、タカネナナカマドなど数種。
いずれも、「ななかまど」と総称する。
(2)和名、「七竃」の由来は?
「燃えにくく、竃に七度入れてもまだ焼け残る」ことに由来する。(牧野図鑑)
この俗信が知られるが、七日間炭竃(がま)に入れて炭を焼く「七日竃」由来の方が実情に合う。材質が堅く、極上の堅炭が出来上がる。(『花おりおり』湯浅浩)
アイヌ語では、「アベ・ニ」(火の木)と言い、燃えにくいので、雪中で火を焚く時、薪木の下に敷いて「火の台」にするそうです。
CD曲:「野菊」(中野浩子)
(3)ヨーロッパでは、聖なる木。
オウシュウナナカマド(セイヨウナナカマド)が広く分布する。
◯「生命の樹」 北欧の神話によれば、雷神トールが助けられた。
        スコットランドでは、切り出した板を舟にはめ込んで、水難よけにする。
        この木で作った十字架を、雷よけに煙突に立てる。
◯「お守りの木」 雷や嵐から家を守ってくれる。
◯「揺りかご」 子どもを守るため、この木の揺り子を付ける。
これらは、材が堅いことに関係があるように思われる。
(4)枝に残って美しい、赤い実。
葉がすっかり落ちた枝先に、赤い実が残る。
冬の青空に映え、白い雪を被ると特に美しい。
NHK みんなの歌「ななかまどの秋」(ホンヤミカコ作詞作曲)
てんてん てんてんてんと 実をつける
しんしんしんと 雪の日 赤い実灯す
雪帽子のせて てんてんてんと灯す

◯ 季語、ななかまどの実(晩秋)
ななかまどわが家の方へ山幾重(相馬遷子)
秋晴れや瑠璃の波よるななかまど水原秋桜子
花言葉:用心、用意周到、慎重。
(5)民間薬や染料、果実酒に。
薬効:下痢、膀胱病。
果実酒は琥珀色、個性的な味。
ヨーロッパには、多くの種や品種があり、大きな実はジャム用。

午後は、冷たい北西の風が吹きました。
旧暦は早くも「神無月・七日」。
「上弦」のお月さま
です。(17:08)

アメダス、最高気温は12.2度(14時)、気温は予想より上がりました。