「バイカウツギ(梅花卯木)」が雨に打たれました。

テレビの気象情報、前線通過による雨。

アメダス、最低気温が16.1度と、異常に気温が高い朝です。
空はどんより曇り、「梅雨」らしいお天気です。
画像、テレビの気象情報で、「南から湿り気の流入」を報じています。
大気が不安定、前線通過に伴う急激な天気の変化…」に、注意を促していました。
ヒルザキツキミソウ(昼咲き月見草)」の花に、雨粒がついたままです。
観ると、小さな虫が花の内側で休んでいます。

雨予報が出ているので、工事は休みだろうと決め込んでいました。
8時を回った頃、職人さんが来ました。
午前中は、天気が良さそうなので作業をするとのこと…。
インターネットで、雨雲レーダー画像を見ると、確かに、佐久平にはまだ近づいていません。(9:40)
なんと、薄日が差してきました。

この分だと、午前中はもちそうです。
11時10分のレーダー画像、雨雲は佐久市付近の直前に迫っています。

雨雲は1時間半後に届いて、やっぱり10分もしたら雨が降り始めました。
職人さんたちは、作業を取りやめ大急ぎで片付けていきました。
当然とは言え、雨雲レーダーの実力には感心し舌を巻きました。
バイカウツギ」の花が雨に打たれて、花びらを散らしています。

倉嶋厚さんの『花の季節ノート』から、卯の花くたし」を一部引用します。
卯の花くたし」という言葉をふと思い出しました。
この言葉は「陰暦四月を卯の花月といい、その時分に降り続く長雨で、春雨と梅雨の中間の霖雨ということになる」と説明されています。
“くたし”は『腐し』と書き、ウツギの白い花を傷め、散らし、腐らせる雨の意味です。
なるほど、日本人の感性が生んだ見事な表現です。
「雷注意報」「濃霧注意報」が出て、夜になっても雨は上がりません。
9時を回った頃、音を立てて烈しく降りました。
アメダス最高気温は、20.1度。
雨量は、夜8時までに11ミリを記録しました。
明日は、早くも梅雨の晴れ間…。ありがたいことです。