被災地、福島県を訪れました。

バス旅行の朝、茜に染まる東の空。(25.

恒例の研修旅行は「福島県の復興を願う旅」、一泊二日のバスツアーを計画しました。
当日の朝、東の空は茜に染まり始めました。(4:29)
「オオマツヨイグサ(大待宵草)」が、花開きました。

よいお天気になりそうです。
佐久インター7時、上信越道、関越道、北関東自動車道東北道を乗り継いで、福島県二本松市に着きました。(11:30)
先ず、丹羽氏の菩提寺大隣寺を見学しました。

二本松少年隊の戦死者、14名と隊長・副隊長の供養塔があり、魂が眠っています。
昼食をとってから、霞ヶ城公園を訪れました。
ここには、二本松少年隊群像」があります。

少年隊群像から離れて女性が座っています。縫い物をしている姿です。
突然の出兵のために、急ごしらえで戦の身支度をしているのです。

ガイド冊子の解説を一部引用します。
おそらく多くの家庭では、母が徹夜で父や兄の着物などを少年の体に合わせて縫い、なんとか形のみを整えただけのものであり、少年たちの服装は当然まちまちでした。
大河ドラマ、「八重の桜」でも、八重が弟三郎のためにナンテン南天)」の柄を縫い付けていました。
ナンテン「難を転ずる」…、無事を願う心情です。
霞ヶ城(二本松城)、大震災の被害を受けましたが、当時を偲ぶことができました。
有名な、「二本松の菊人形」、いつの日にか訪れたいと思います。

続いて、智恵子の生家と、智恵子記念館を訪れました。

詩人高村光太郎の「智恵子抄」のモデルであり妻でもある智恵子は造り酒屋の家に生まれました。
智恵子愛用の品などが展示され、地酒「花霞」を醸造していた当時の面影をそのままに伝えています。

記念館には、油絵などの作品が展示されています。
なかでも、晩年、病に冒されてから作り続けた紙絵の数々は造形性豊かで智恵子の心の声が聞こえてくるようです。

宿泊のお宿は、土湯温泉・山水荘です。

福島の奥座敷深山と渓流の里
眼下を流れる荒川の渓流と秀麗な滝。
幾世を超えてなお変わらない
自然だけのささやきが、
満ち足りた静穏の時を紡いでいます。

土湯温泉のホテルは大震災で来客が減り、16ホテルのうち今は11ホテルになってしまったそうです。
そんな中、新聞やテレビで「バイナリー発電」に取り組んでいることが紹介されています。温泉水・熱を有効利用する、先進的な試みだそうです。
早いお着きで、ゆっくり温泉に浸かることができました。

池には、珍しい淡水性のサメが泳いでいました。