「イチョウ(公孫樹)」も落葉して…。

「イチョウ(公孫樹)」の黄葉。(28.11

日が差し始めると、霜が融けて流れ落ちる音がします。
アメダス、最低気温は氷点下1.8度(6:30)、氷点下に冷え込みました。
庭先の「ウメモドキ(梅擬)」も、霜枯れた葉が一気に落ちました。
西の空にぽっかりと、昨夜のお月さまが浮かんでいます。(8:00)

日差しの温もり、自転車で郵便局に投函に…。
道すがらの「シナノガキ(信濃柿)」の実を、ついでに写真に収めようというわけです。

強い霜が降りて、だいぶ、実が黒くなっています。

この家では、食べることをしないんだろうけど…。
ひもじかった子どもの頃、ほろ苦い思い出です。
郵便局の近く、我が家の菩提寺西念寺に立ち寄りました。
境内にそびえ立つイチョウ(公孫樹)」の木は、すっかり葉を落としました。

木の元には、落ち葉がうず高く積まれ、銀杏(ぎんなん)を拾う人がいました。
早くも、お彼岸でお墓参りした時に実(銀杏)が落ちていて、拾ってきました。

その後、珍しい「お葉付き銀杏」のニュースがテレビで放映されました。
イチョウ(公孫樹)」と言えば、与謝野晶子の短歌を思い出します。
高校生の国語甲で、学習した記憶なのに、先日、小4の孫娘の教科書に載っていて、びっくり…。
「金色の小さき鳥の形して銀杏散るなり夕日の丘に」
恥ずかしながら、「きんいろ」でなく「こんじき」だよと、教えられてしまいました。
後でネット検索すると、正しくは、ひさき、かたち、ちるが平仮名でした。
午後、賢治ガーデンの「イチョウ(公孫樹)」の幼木も、株元に葉を落としていました。

幼木なので、まだ雄木か雌木かも分かりません。
賢治作品に「いてふの実」があります。
「そらのてっぺんなんか冷たくて冷たくてまるでカチカチの灼きをかけた鋼です。」と語りおこされ、「澄み切った明け方」の丘の上の一本のイチョウの木が語られていく。イチョウの実は、「いっせいに目をさます。きょうは、ことしの「千人の黄金色の子供」の旅立ちの日。北から冷たい風がふき、子どもたちは、枝から飛びおりていく」
擬人化されて、不安と希望を抱きながら、母親と別れていく…。
身につまされるお話、童話とはいえ考えさせられます。
「小春日和」の気持ち良い一日、アメダス、最高気温は13.0度(12:50)でした。
朝、伊藤みゆきの「お天気ひとくちメモ」は、「月明かり負けずに降る星見えるかな」
残念、空は雲に覆われてしまいました。