冬型の天気、「風花(かざはな)」が舞って…。

「セロジネ」が開花。(29.1)

6時半、寝床からようやく起き出し、新聞を取りに…。
雲が広がり、昨夜の月はもう西の山に沈んでしまいました。
アメダス、最低気温は氷点下7.5度(6:20)、強い冬型の気圧配置、寒気が流入しているようです。
日差しも弱く、ここ三日間続いた鉢花の日光浴、今日はお預けです。
そこで、「セロジネ」をはじめ、部屋や出窓の鉢花を観察しました。

「セロジネ」を、『花おりおり』(湯浅浩史)から引用します。
フィリピン以南の東南アジア中心に分布する。属名のいわれになった、花粉塊を受ける蕊柱の柱頭の凹みが特徴、多くは花びらが狭く尖り、色は白く唇弁に褐色の模様が入り多花性。
1個の花に近寄って観ましたが、柱頭の凹みなどの特徴は確かめられません。

出窓に咲く、もう1種の花はヘリオトロープ」、甘い香りです。

昨日、紹介した記念文集『ひきざくら 第三集』に、夢幻の物語「黄いろのトマト」への想い という感想文が投稿されていました。一部を引用します。
 森羅万象・生きとし生けるものすべて愛しぬいた賢治ですが、この世の音、匂い、色にも普通の人には感じられない感性を持っています。この物語にも、「風に飛ばされてきた音がすずらんヘリオトロープのいいかおりさえする」とあります。
 私たちは賢治の物語を通しそれらを感じ、少しでも受け止めたいと思います。この「黄いろのトマト」では、兄妹のかぎりない愛と哀しみを思い、それを蜂雀に語らせるという夢幻の世界の美しいきらめきをいっぱいに感じることで、二人の哀しみはより深くなっていく様に思うのです。

我が家の物は、淡紫色の花ですが、確かに独特な甘い香りです。
サーカスのテントから流れてくる、甘く物寂しい音色…、賢治もそこに、エキゾチックなヘリオトロープの匂いまで嗅ぎとったのでしょう。

名前を知ってるが、どんな花か…、辞典で調べてみました。
 花はバニラに似た甘い香りがします。ペルー、エクアドルの原産。
 花の色は鮮やかな濃紫色から淡紫色まであり、花は香料のほかドライフラワーやポプリなどに利用されます。
ヘリオトロープは香水の名前にもなっていて、夏目漱石の小説、「三四郎」のなかで、ヒロイン美禰子がこの香水をつけたハンカチを三四郎の鼻先に突きつけ、「ヘリオトロープ」とつぶやくシーンがあります。
今朝のラシオ・「今日は何の日」で、「スキーの日」を知りました。
偶然にも、孫娘が「パラダ」・スキー教室に出かけます。
市内にある「パラダ」スキー場なので、お昼前には帰校できる、体育授業の感覚です。
恵まれた環境でスキーが好きになり、大人になってもスキーを楽しめるようになって欲しいです。
1911年・明治44年1月12日オーストリアのレルヒ少佐が新潟県高田で、陸軍歩兵連隊の青年将校にスキーを指導、これが日本人初のスキーになったということです。
この明治44年は、今は亡き実母の生まれた年でもあり、感慨深いです。
今日は、旧暦、十二月・師走十五日、正真正銘の「満月」です。
『月と季節の暦』(志賀勝)、月の表に(望/20:34)とあります。

月の出時刻は16:49(長野)、大相撲が済んでから、外に出てみました。
雲間に、出ていました。(18:15)

雲が切れて、真ん丸お月さま(望、2時間前)です。(18:16)

アメダス、最高気温は4.4度(14:40)。
冷たい風が「風花(かざはな)」を運んできました。