4月のFm放送は、「イボタノキ」

咲き始めた、「ハナカイドウ(花海棠)

期待していた雨、ほとんど降らなかったようです。
昨夜遅く、就寝時には雨音がしていたのに…。
見ると、路面の色が変った程度、水溜まりもありません。
アメダス、最低気温は6.9度(4:30)、雨量0.5ミリは、桁違いで信じられません。
ジュウガツザクラ(十月桜)」の花が散り始め、「ハナカイドウ(花海棠)」の花が咲き始めました。

開いた1輪を小皿の水に浮かべてみました。

一昨日の読売新聞コラム・四季に、蕪村の句が載りました。
海棠や白粉に紅あやまてる
長谷川櫂の解説を引用します。
 桜が散り果てるころ、海棠の薄紅の花が咲く。見ようによっては華やかすぎる花である。蕪村の目のつけどころもそこ。きっと白粉と間違えて頬紅を顔じゅうに、はたいたにちがいない。お転婆なお嬢さんみたいに。
『蕪村自筆句集』から。
4月のFm放送は、「風変わりな名の、イボタノキ」、賢治ガーデンに、植栽してあります。
まだ、新緑が出たところで、『信州花ごよみ』によると、開花が6月になってからです。


モクセイ科の落葉低木で、県内でも林縁で普通に観られます。
庭園樹、生垣、盆栽などに、また、ライラック」の接ぎ木台木に使われます。
賢治ガーデンでは、「ライラック」と並べて植えてあります。
今日、「ライラック」の根本を観ると、台木の「イボタノキ」が2本伸び出していました。
写真では、草の緑と重なっていて、ちょっと見えにくいかな…。

材は緻密で硬く、楊枝や箸の材料になります。
尾張地方には、この木のお箸でご飯を食べると、短気が治るとか…、言い伝えられています。
一番、興味深いことは、この木に「イボタロウムシ」が寄生して、分泌した脂分を含んだ粉から、「いぼた蝋」が採れることです。

この蝋が、疣取りに効果があり、「イボタノキ」は、「疣取りの木」が語源という説に…。
また、蝋は、家具の艶出しや止血剤にも使われました。
会津地方では、古くから蝋を採取する目的で、イボタノキに蝋虫(イボタロウムシ)を放って人為的に飼育していたそうです。
CD曲は、旧暦四月(卯月)に因んで、「夏は来ぬ」(藤山一郎を先取りし、流しました。
卯の花の匂ふ垣根に、ほととぎす早も来鳴きて〜」
放送局スタジオから佐久平駅前に出ると、辺りの木々は新緑に…。
「シラカバ(白樺)」の若葉と雄しべです。

イオンの駐車場・植え込みには、白い花の桜が咲いています。
オオシマザクラ(大島桜)」ではないかと、思うんですが…。

アメダス、最高気温は15.2度(13:50)、寒い感じの一日でした。
明朝は1度、平地でも遅霜が心配です。