「佐久の季節便り」、『柿づくし』(農文協)で学ぶ、「柿」の魅力…。

冬型の気圧配置、寒気が流入し、厳しい冷え込みです。

県北部の長野市では、「初雪」があったそうです。

浅間連峰は、やはり、「雪雲」に覆われています。

アメダス、最低気温は氷点下2.5度(6:38)、日中も強い風が吹いて、気温が上がらない予報です。

天頂には、「九月二十五日」の白く細いお月さまが見えています。

強い風で、道路に舞い落ちた「四手辛夷(しでこぶし)」の落ち葉を片付けました。

 

日光が室内にまで差し込んで、暖かです。

『柿づくし』(能文協)を読むと、「柿」の魅力がいっそう高まりました。

左上の写真が、完全甘柿の「富有(ふゆう)」、右側の実物3個の「柿」は、長野県小諸市産の「富有(ふゆう)」です。

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1 柿の甘渋 一部を引用します。

 どんな柿でも、未熟なうちは、多かれ少なかれ渋みを持っています。そして、果実が成熟したときの渋みの現れ方の違いで甘柿と渋柿に分けられます。(中略)

 完全甘柿ーー樹の上で自然に脱渋

 まず「完全甘柿」は、種子に関係なく、樹の上で自然に脱渋して甘くなる柿です。代表的な品種として、「富有」「次郎」「太秋」「御所柿」などがあります。このグループはもともとため込むタンニンの量が少なく、タンニン細胞も非常に小さいのが特徴です。「富有」の果実を切ってその断面をよく見て見ると、ケシ粒のような細かい茶色の斑点が見られます。これが富有のタンニン細胞です。

 ただ、少ないといってもそこは柿ですから、「富有」でも夏の青い未熟な果実はかなり強い渋味を感じます。また、一般的に岐阜県より北では、秋の気温が低いために渋が抜けきらないことがあり、(渋は温度が高いほど抜けやすい)、完全甘柿を栽培するのは難しいとされます。完全甘柿は、ごく一部の例外をのぞいてわが国特有の品種群になりますが、東南アジアから端を発してわが国に至った末にようやく現れた完全甘柿こそ、柿の進化の究極的な姿であるともいえるでしょう。

 寒冷地の長野県小諸市産「富有」は、上記説明通りで、気にすると、ほんのりと渋みが感じられます。

「渋柿」の脱渋法は、天日に干すこと…。

甘柿の「富有・輪切りについても、天日干しを試すことにしました。

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次の写真は、妻が考案したレシピのお料理です。

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お分かりでしょうか…?

「富有」柿・切片を、ジャガイモなどと一緒に加熱調理しました。

食味が、生食よりもずっと甘いのです。

「なるほど、加熱もいいなー。」

「柿のフリッター」レシピも紹介してあるので、試してみようと思います。

それに、いただいてから日が経って、追熟が進んだためか、ずいぶん多汁で甘くなりました。

追熟といえば、いただいてから、冷蔵庫で追熟20日間の「ポポー」を試食しました。

クリーミーで独特な食感、気に入りました。

左側は、「蜂屋」の「醂し柿」、甘味が控えめで気に入っています。

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「寒風」、吹き荒び寒いです。

「モズよ寒いと鳴くがよい…」

「兄さはもっと寒いだぞ…」

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「よみうり寸評」を一部引用します。

朝の静寂を切り裂くかのごとくキーッ、キーッと鳥の声が響く。立冬を過ぎても縄張り争いが続いているのか、モズの高鳴きがまだやまない◆獲物を小枝に刺しておく習性も相まって古来、目を引く鳥だったらしい。万葉集にも詠まれているほか、<モズの高鳴き七十五日>ということわざが残る。秋に初鳴きを聞いてから75日たつと霜が降りるとの言い伝えがある◆昔は冬支度の目安とだったのだろうと思いつつ気象情報を眺めていたら、北海道では霜どころか、もう雪が降っている(後略)

アメダス、最高気温は8.8度(14:28)、10度に届かず一桁の気温、風で体感温度はもっと低いです。

明日の朝は、氷点下4〜5度に下がる予報です。

早朝、4時起きで「二十六夜待」のお月さまを観望します。