「佐久の季節便り」、賢治ゆかりの「ギンドロ」(佐久市立中央図書館)、説明板が新調されました。

朝からどんより曇り空、「濃霧注意報」・雨模様です。

アメダス、最低気温は8.5度(4:55)、曇り時々雨…の予報です。

佐久市立中央図書館に、シンボルツリー・「賢治ゆかりのギンドロ」があります。

説明板が傷んでいたので、新調をお願いしていました。

新調・設置されたことを知ったので、本の返却がてら、説明板を見てきました。

「賢治ゆかりのギンドロ」は、見た通り、双幹の大樹に育っています。

賢治の父・政次郎さんが、「賢治は若死にすることを知っていて、生長の早い木を好んだ…」

と、述懐したそうです。

右側の株元に、説明板が立てられました。

読み取れるように、近寄って撮りました。

この説明から、樹齢は30年そこそこですから、生長の速さが尋常でないことが分かります。

この木の、根元から生えた蘖(ひこばえ)」を、「市民交流ひろば・賢治ガーデン」に植えて、シンボルツリーとしています。

つまりは、クローンなので、賢治が用意した苗木とも同じクローンであると考えられます。

こちらの木も、樹齢10年ほどて、かなりの大木になっています。

 

交流している、近くの「思いつき農園」にも、花巻産の「ギンドロ」を植えました。

その苗木は、賢治学会の花巻市の梅木さん・盛岡市の泉澤さんが育てた2株で、ご親切に送ってくださったものです。

これこそ、賢治が用意した苗木と同一の、クローンと思われます。

このように、樹木のルーツを辿ることは、壮大なロマン…、楽しいですね。

 

『牧野新日本植物図鑑』には、「ギンドロ」の記載はありません。

『長野県植物誌』から、引用します。

ヤナギ科 ハコヤナギ属 

3.ウラジロハコヤナギ  ギンドロ ハクヨウ Populis alba L.(基準標本:ヨーロッパ温帯)

 高木、若枝は芽鱗とともに白い綿毛がある。染色体数=38 花期:4月。

標本:小諸市牙山 1000m (SHIN94605)、小諸市高峰山 1700m(SHIN94594)

分布:東部。ヨーロッパから中部アジアにかけて自生し、国内では植栽される。栽培逸出帰化

小諸市の山々で、自生する「ギンドロ」に出逢いたいものです。

 

アメダス、最高気温は18.2度(10:19)、雨量は2.0ミリ(15〜20)、その後も、小雨が降ったり止んだりしています。