「佐久の季節便り」、「ヒルムシロ」は、水田の「強害草」だった…。

どんより、梅雨空が続きます。

浅間山」は霧に包まれて、見えません。

アメダス、最低気温は17.2度(5:16)、外気が入ると爽快です。

出窓には、水挿しの「西洋スグリが発根、そろそろ土栽培に…。

植物の生命力を感ずる、一瞬です。

子どもの頃が懐かしい、あの酸っぱさ、実が採れるはいつになるかな?

朝ドラ・「らんまん」万太郎の印刷技術は、だいぶ上達したようです。

「ひろむしろ」も、細密に滲みは見られません。

最初の試し刷り、ご参考に…

ところで、ドラマにヒルムシロ」が登場して以来、子どもの頃の「田の草取り」を思い出しています。

母親を手伝っての、真夏の重労働、水面に浮かぶ、つやつやした葉っぱ、実に扱いづらい雑草です。

この雑草退治のために、田の草取りとは別の時期だったか…。

土を掘り起こして、根元の芽を除去する仕事がありました。

その芽は、目にも鮮やかな、小さな小さなバナナの形をしていました。

写真がないかとネット検索、西宮の湿性・水生植物がヒットしました。

まさに、これ、これです。写真をお借りします。

これを、土の塊から取り出し、濁する作業は大変です。

春先に掘り出した殖芽 説明文も引用します。

殖芽はバナナ状あるいは指のような形状をしていて、手荒く扱うと分離する。

分離した殖芽はどれも発芽能力があり、水田では春先の田起こしなどで分散した殖芽が生育領域を広める。

かつては水田の強害草として嫌われた所以だ。

画像からは前年株に最も近い殖芽から発芽が始まっているいるのが解る。

根は殖芽の底部ではなく、水底面に近いかなり上部の節から出ている。

最近の研究で、ヒルムシロの殖芽は無酸素状態で、有酸素状態よりもむしろ活発に発芽・生長することが解明された。

殖芽から伸びた芽の発根部位が上方にあるのは、泥中の嫌気層を避けるためなのかもしれない。

田の草取りの「ひるむしろ」退治母の姿とため息が、今でも目に浮かび、聞こえてきます。

今日の天気は曇りがち、午後に小雨がパラパラしただけでした。

有側に野良回り、用水土手の刈り払い除草を進めました。

用水の浜側には、「空木」の白い花が観られました。

「蓮田」のアオミドロも掬い取りました。

 

アメダス。最高気温は24.4度(11:02)、梅雨空でした。