「佐久の季節便り」、「蛭筵「ひるむしろ)」が、小説:『ボタニカ』に登場して…。

曇り空、「浅間山」は見えません。

アメダス、最低気温は18.5度(5:17)、今日も真夏日になる予報です。

月曜日は「可燃ゴミ」出し日。

ゴミ出しのついでに、「源平枝垂花桃」の枝葉を、応急処理しました。

先日来、ゴミ袋を入れる「ケージ」に、伸びた枝葉が、覆い被さっていました。

 

朝ドラ・「らんまん」益々佳境に入っています。

個人的にも、紹介される植物には、興味津々です。

6月半ば頃に放映され、、小生にとって思い出の植物・「蛭筵」は、ブログにも投稿しました。

(5月9日)(6月12日)を、どうかご覧ください。

暑い日には、部屋で読書三昧…。
先日来、読み続けているで、偶に「蛭莚」についての記述に出会いました。

P.146 〜 一部を引用します。

 せせらぎの音を聞いたような気がして、ふと足を止めた。

 草を踏み分けて近づけば、やはり小川だ。水の匂いがする。富太郎は「ほう」と目を細めて屈み込んだ。

 おまん、こんな所でも暮らしよったかや。

 髭の若き細長い葉を靡かせているのは。龍の髭藻という水生植物だ。蛭筵の仲間であるので、先達は龍髭眼子菜(ヒルムシロ)と記してきた。海の瀬の沼地で多く採取してきたので論文にも生息地をそう記したが、こんな内陸部でデモ見られるのかと、総身が弾む。

 今年、明治二十年の二月、念願の『植物学雑誌』第一号は発行を見た。そこで「日本産ひるむしろ属」と題した論文を発表したのだ。この龍髭藻のちおて紹介し、以前、自身で採取した土州長岡郡五台山村を産地として挙げた。海に注ぐ川の河口近くの村だ。

 こんな内陸部でも、しかも佐川のこんな近所で生息しちょったとは。こりゃあ、産地に追記が要るなあ。

 論文に瑕疵を生じたとは思わない、日本産の蛭筵がいったい何種あるのかさえ、未だ探索の途中なのだ。植物は思いも寄らぬところで生きている。新しい出会いのたび帳面に補記すればよいことであるし、詳細を究められればなお熱が入る。雑誌を手にした人々が異なる特徴や生息地を知らせてくれれば、より有難いというものだ。

 植物世界は広い。その深遠さに富太郎は感動し続ける。

なるほどなー、このように追求するのか…。

頭が下がります。

内陸中の内陸、信州佐久地方の水田で、母親と並んで働いた、真夏の田の草取り…。

びりご取りは一番厄介だ」と、母親がいつも嘆いていたのが、「蛭筵」です。

牧野先生に、お知らせすればよかったなー。

今では見かけない「幻の雑草」、どこかに生息していたら、一言声をかけたいなあ。


アメダス、最高気温は32.4度(14:45)、二日連続の「真夏日です。

しかも、ピッやり同じ温度です。

こらは、忘れられません。