旧暦、水無月二十四日。最高気温を更新して、夜も8時まで熱帯夜の暑

yatsugatake2005-07-29

昨夜遅くに、エンゼルストランペットの花が開きました。
30センチもの長い花、花弁の先が細長く伸びて異様な形です。
かぐわしい香りが加わると、まさに熱帯の花を思わせます。
今日も、朝から気温が上がり始め、10時には28.4度になりました。
思い立って、山の花を見に出かけました。車山の友人に電話で尋ねると、ニッコウキスゲはすでに山頂に残るだけで、マツムシソウが咲き始めているとのことでした。どんな花たちに出会えるやら?期待が高まりました。
車山の駐車場に降り立つと、確かにニッコウキスゲはちらほら程度で残念、先週に来ればよかったかも知れません。でも、ほかの花を見ればよいのです。
夏休みに入って普通日でしたが、家族連れでにぎわっていました。「車山展望リフト」で頂上に上がりました。足元に次々と見えてくる花々は、同じ種でも下界と違って、色鮮やかで見事でした。アカバナノシモツケクガイソウクルマユリ、ハクサンオミナエシ、ミヤマウスユキソウ、ヒヨドリバナノアザミ、シュロソウ、ヤマホタルブクロ、キンバイソウ、コウリンカ、ヤナギラン、エゾカワラナデシコなどなど…。
頂上は、1925メートル。さすがに、高原の風は帽子が飛ばされるほどでした。意外に雲が多く、富士やアルプスは望めませんでした。マツムシソウが、見頃になっていました。風に吹かれて、写真撮影には難渋しました。イブキトラノオ、キバナノヤマオダマキツリガネニンジンなども見えました。珍しい蝶が花を訪れたり、○○ヒバリが上がったり下がったり、ビンズイの特徴のある鳴き声も聞かれました。
次は、霧ヶ峰から美ヶ原に向かいました。相変わらず風の強いところでした。大きな風力発電機が2台、音を立てて回っていました。期待していたテガタチドリは、もはや末枯れでした。
ハクサンフウロの群生が見事でした。意外にもアキノキリンソウが咲き始め、ウメバチソウが蕾を膨らませていました。キソチドリの、緑色の花が新鮮でした。
帰りは、和田村に下りました。道は細いが、植物を見るには面白いです。リョウブ、ノリウツギオカトラノオの白い花、キリンソウ、キツリフネなどの黄色い花が見えました。
季節の移ろいの早いのに驚きました。秋の高原の花を見に、また来たいです。
夕方6時、家に戻ったとき妙にどんより蒸し暑く、鉢の植物がげんなりしていました。よほど暑かったようです。アメダスを見てびっくり、午後2時に最高気温が32.4度。午後6時になっても27.8度。9時になっても、25度の上です。
今夜は、佐久の地でも「熱帯夜」のつらさを味わっています。