葉月二十日。秋分の日、午前中は青空、午後2時に27.1度が最高気

yatsugatake2005-09-23

秋分の日」の朝はすばらしい青空に、昨夜の白い残月が映えて見えました。
昨夜は、寝待月(臥待月)で月の出が遅かったのです。今でも、「十九夜さま」といって、女性だけの「月待ちの寄り合い」をする地域があるようです。
秋分の日に、その月を見上げていると、やはり厳粛な気分になりました。
この時期の花では、「シュウカイドウ(秋海棠)}と「シュウメイ(秋明=秋冥)ギク」が
真っ盛りです。(画像は、シュウカイドウです。)
どちらの花も、色は鮮やかですがどこか寂しげな感じがするから不思議です。
一昨日のFm放送、「草木は友だち」で「秋海棠・ベゴニアの仲間の花」を紹介しました。
湯浅浩:『花おりおり』に、秋海棠は、すでにその名で秋を感じさせる。中国最初の花の事典である『秘伝花鏡』は、「秋色中第一となす」と、たたえる。バラ科の花木、カイドウ(ハナカイドウ)と対比されるがゆかりはない。ベゴニアの類で、雌雄異花。と、紹介しています。
花のピンクの色だけは似ているように見えます。もう少し気の利いた、ふさわしい名前をつけてもらいたかったです。
寂しい感じがするのは、日陰や湿ったところで俯いて咲くためでしょうか。
病床に秋海棠を描きにけり(正岡子規) 病める手の爪美しや秋海棠(杉田久女)
やはり、これらの句には寂しさが漂っています。
でも、シュウカイドウには、興味深い特徴がたくさんあります。葉がゆがんだハート形、ガクは2片あって大きく、花びらのように美しい。逆に花びらも2片あるが小さい。果実には3枚の翼がある。ムカゴ(無性芽)が付く、などいろいろです。
見飽きることのない花です。まだ当分は楽しめそうです。