長月十七日。久しぶりの秋晴れ、午後3時に17.5度でした。

yatsugatake2005-10-19

久しぶりの晴れ、秋の日差しを受けてリンドウの花が一斉に開き始めました。
花が開くと、どこからかブーンと羽音を立ててスズメ蛾が飛んできました。いつもの通り、ホバリング状態で蜜を吸っています。
リンドウの鉢から数本を携えて出かけました。長野県の花であり気品のある花なので、私の大好きな花の一つです。
画像のリンドウは、妻の実家(小諸市)のものです。
今日は、Fm放送で「リンドウ(竜胆)」について話しました。
まず、リンドウの仲間たち、葉や花などの特徴から始めました。続いて、県の花に制定されたわけ、園芸・栽培種と、今の栽培の様子などに触れました。
中間に曲が流れました。ご年配の方々には懐かしい映画の主題歌、「月よりの使者」です。♪「しらかば揺れる高原に リンドウ咲いて恋を知る…」
富士見高原療養所(サナトリウム)を舞台に繰り広げられた悲恋物語です。
リンドウは、切花・鉢花として栽培されます。先日、昼神温泉の宿のロビーで「中日新聞、長野版」に記事が載っていました。信州のシンボルでありながら、出荷量全国トップは岩手県に大きく水をあけられて久しいとのことです。「品の豊かなリンドウ育て」諏訪地方で、出荷追い込み。と、見出しがあり、新品種「あおいうみ」に、普及の期待をかけている…。
清少納言:『枕草子』にも、リンドウの記述があります。
意匠性をかわれ、切手や市町村の章のデザインとともに、多くの家紋にもなっています。鎌倉市の市章が「笹リンドウ」、これは、鎌倉幕府源頼朝の家紋との関わりのようです。
竜胆とは生薬名、熊の胆よりも苦いの喩え、「リンドウ」はその音読みからとか…。
リンドウは関心をもって見ると、なかなか興味深い花です。