長月二十八日。日照弱く、午後1時に13.7度が最高気温でした。

yatsugatake2005-10-30

里の木の紅葉も、このところの寒さで進んできました。
よく見ると、樹種ごとに色合いが微妙に異なっていて面白いものです。
興味深いものは、この辺りに多い代表的な落葉高木のケヤキの紅葉です。カエデやニシキギなどの赤とは違い、赤茶色で渋くなかなか見栄えがいいです。
ケヤキの紅葉は、黄緑色から黄色、黄色から赤茶色と一本の木でも枝ごとに色々な紅葉が楽しめます。進み方が、早いもの遅いものという個体差も現れるのです。
先日、ケヤキの木の下でいろんな色の葉を拾って見ました。
画像は、黄色から赤茶色の葉を並べたものです。対称形をしていない葉の特徴も同時に楽しめました。
それと、枝先が5〜6センチほどに折れて、たくさん落ちています。見ると、どれにも2ミリほどの小さな実が着いています。なるほど、ケヤキはこうして仲間を殖やしてるんだ…。


近くの岩村田城跡から北方に、長野県指定の天然記念物「王城のケヤキ」の紅葉を眺めました。樹高26メートル、樹齢は推定500年の巨木です。1キロメートルも先なのに、どっしりと辺りを睥睨しているかのようです。木全体が黄褐色の丸い塊に見えました。
ケヤキの語源は、けやけき木。つまり、際立ってはっきりと、どこからも見える木という意味なのです。
秋深まり、葉をすっかり落とした巨木の姿も楽しみです。