旧暦、正月十四日。

yatsugatake2006-02-11

朝、会議のために佐久平駅方面に車を走らせていました。
正面に見える浅間山の山肌と両脇の白樺並木が、一頃と比べたてしっとりとした潤いを感じました。これが、真冬と異なる春の色と春の佇まいなのだと思いました。
日中も気温が上がり、8.6度とぽかぽか陽気になりました。
午後は、佐久穂町図書館の開館一周年記念公演を鑑賞しました。
林洋子主宰・クラムボンの会による弾き語りです。演目は、「よだかの星アイリッシュハープ」と「なめとこ山の熊・薩摩琵琶」です。おまけに、「雨ニモマケズ」の朗詠がありました。「賢治を読む会」のメンバーも多数参加しありがたいことでした。2時間近い熱演に、時間を忘れて感激しました。
会の後の懇談会にも参加して、作品と、弾き語りのための楽器の相性について、吟遊詩人や琵琶法師などについて、直にお聞きできて幸せでした。
薩摩琵琶にもハープにも、流派やお国柄があること。明珍火箸(みょうちんひばし)のすばらしい音色…。ネットで調べたら、姫路の伝統工芸品で風鈴に使われたり、楽器としてミュージッシャンに絶賛されているそうです。
購入したCD『無声慟哭』にサインもいただき、よい記念になりました。


暗くなり始めた東の空に、左下がわずかに欠けた十四日のお月様が輝いていました。
家に戻ると、周りの薄い雲をぼーっと明るく照らしていました。