「米沢のウコギ」は、
中国原産の「ヒメウコギ」がほとんどだそうです。
平安時代より漢方の強壮剤に用いられ、また刺があることから、戦国時代には生垣として植えられました。
第9代米沢藩主、上杉鷹山公は、垣根や旬の野菜として食することを奨励しました。現在も「生垣」として植えられて、伝統が生き続けていることに感心します。
ウコギ科の植物には、タラノキ、コシアブラ、ハリギリ、チョウセンニンジン、ウドなど、食用・薬用になるものが多くあります。
上杉鷹山公が、藩の財政立て直しのために奨励したものに「笹野一刀彫り」があります。
その中に「お鷹ぽっぽ」と言う民芸品があります。この材料に、木肌が白くきれいな「コシアブラ」を主に使います。鷹は、上杉鷹山公をモデルにしたもので、徳にあやかろうとしたものだそうです。
画像は、鷹山ゆかりの「お鷹ぽっぽ」・「ヒメウコギ」を一緒に撮ったものです。
「ウコギ」の仲間は興味深いです。佐久地方の山のウコギ類も、関心をもって観察したいと思います。