秋雨が降り続きました。

yatsugatake2006-10-05

楽しみにしていた花、「キイジョウロウホトトギス紀伊上臈杜鵑草)」が、今年も見ごろになりました。例年より、2週間ほど遅れています。
画像は、一昨年9月26日のものです。
名前のとおり、和歌山県の山野に自生、上臈(江戸幕府大奥の職名)、貴婦人のように気品が感じられます。ユリ科ホトトギス(杜鵑草)属です。その優雅な姿から、茶花としても利用されるそうです。
学名は、Tricyrtis macranthopsis Masamuneと、書かれていました。
Tricyrtis(トルキルティス)は、ギリシャ語の「treis(三)+kyrtos(曲)」が語源です。よく観ると確かに、花被の基部が丸く曲がっています。
下向きの花が特徴です。内側を覗いてみると、他のホトトギスとの共通点が分かります。
本来は、滝の水がかかるような環境を好むのでしょう。秋雨の時期に相応しい花のつくりです。
今では、絶滅危惧種に指定されていますが、和歌山県すさみ町では、挿し芽で殖やしているそうです。