気温17度。風が強く寒い日でした。


夜7時前に外に出てみると月明かりが…、雲間に、満月(望)が顔を出してくれました。
秋雨が続いて昨夜の「中秋の名月」もお預け…、お月様は本当に久しぶりのことです。冷んやりする夜風にほろ酔いをさましながら、しばし楽しみました。
『美人の日本語』(山下景子)に、「月見豆(つきみまめ)」が紹介されていました。
どんな豆かと思ったら「枝豆」のこと、「お月見」に、枝ごと供えたので枝豆と呼ばれたそうです。枝豆を食べる風習は、日本独特のものだそうです。特に、旧暦九月の十三夜は、「豆名月」と呼ばれたとか…。
『四季のうた』(長谷川櫂)に、「枝豆」の句が紹介されていました。
「八百屋の大将が今日からは福島になりますと言ふ」と前書きがある。
枝豆が白河越えて秋深し
丸谷才一) 
実は、今夜も丹波の黒豆」の枝豆をいただきました。この枝豆は、大粒でこくのある最高の味です。
丹波の黒豆は、晩生種(おくて)なので完熟するまでの間まだまだ楽しめます。「十三夜」、新暦11月3日までは無理かも知れませんが…。数年前、「枝豆が美味しいよ。」と、種子を送ってくれた知人に感謝しながら、せいぜい、風流を楽しませていただきます。