日付が変わり、二十三夜月を拝みました。

yatsugatake2007-01-12

日付が変わった、真夜中1時過ぎ(月の出時刻0時17分)に、東の空に昇ったお月様を見ました。半月よりやや細く、欠けた面を上にしています
日ごろは目にしない月の形と傾きなので、不思議な感じがします。氷点下6度の凍てつくなかで、写真に収めました。
画像を見ると、欠けた面との境目がギザギザで、滑らかではありません。それは、月面図を見ても明らかなように、大きな「雨の海」の暗さと、ティコをはじめ多数あるクレーターの山の部分の光と影が際立って見えるからと思われます。   

熊野古道、中辺路(なかへち)では、霜月二十三夜の月待ち行事・三体月鑑賞会が、例年行われるそうです。「三体の月」が見えるという伝承があるからです。
神がかった話ですが、写真に収められた事実もあって、あながち非科学的とはいえないようです。
一説には、急な冷え込みによって大気が乱れ、そのために光が屈折して、三体に見える…。
また、「幻月(げんげつ)」なのではないかとの説もあります。「幻月」とは、空気中の氷の結晶による光の屈折で起こる大気現象で、月の両脇に幻の月のような光が現れる非常に珍しい現象です。
今朝、我が家から見る空には、「三体の月」は現れませんでした。
でも、ロマンを掻き立ててくれた「霜月二十三夜待ちのお月様」でした。