朝に快晴、その後は曇り、不安定でした。

雲ひとつなく、朝日が庭のオダマキ」の花を照らしました。


アップで撮ってみると、花びらが複雑に重なっています。
正しくは、「セイヨウオダマキ(西洋苧環)」の一種と思われます。
和名は、漢字で「苧環(おだまき)」、つまり「糸繰り機」のイメージからはかけ離れています。


画像は、「オダマキ苧環)」の花です。
寒さや乾燥に強く、庭のあちらこちらに、自然に殖えています。
日本産の「オダマキ」と「ミヤマオダマキ」とは、同一種とされています。
オダマキ」の方が、「ミヤマオダマキ」の変種であり、栽培・改良種ではないかとの説が強いそうです。

  


「苧(お)」は、苧麻(ちょま)=青苧(あおそ)の繊維です。その繊維を、中空にして丸く巻き付けたものが「苧玉」で、「苧玉巻き」の形に似ていることが、和名の由来です。
属名のAquilegia(アキレギア)は、同じラテン語の「Aquila(鷲)」が語源。曲がった距の部分が鷲(わし)の爪に似ているからとの説があります。
また、別の説は、アクイレギア(水を集める)の意味で、萼と花弁の基部が窪みになり、そこに水がたまることに由来する…。としています。
英名の、Columbine(コロンバイン)は、「鳩」のことで、蕾の形が似ていることが、由来らしい。
改めて、立体的な構造をもつ「オダマキ」の花のつくりをじっくり観察してみたいです。
また夏の高原で、やさしい淡いクリーム色の、「キバナヤマオダマキに出会うことも楽しみです。