「コガマ(小蒲)」の雌花穂が、色づきました。

秋雨前線の大雨の後、様子を見に休耕田に出かけました。
水田のように水浸しで、背の高い「キクイモ(菊芋)」が倒れていました。
イナゴ(蝗)が、いつものように、ビシ、パシッ…と、跳ね回っています。この時期のイナゴはまだ少年のように元気がいいです。とても、捕ることができません。
ミニビオトープ、「コガマ(小蒲)」が、ようやく茶褐色に色づきました。
「盆花」用にするため、知人から戴いて育てているものです。知人の話では、天候のために、今年はどこも穂が見られないとか…。ここでは、穂が1本つきました。
画像、円筒形のソーセージのようなものが「雌花穂」です。


画像、「雄花穂」は、ちょうど10日前の9月3日に開きました。
穂の上部、数センチ分です。
黄色い花粉が出ているようです。
この時点ではまだ、雌花は熟していないようです。
面白いことに、上部の雄花穂と下部の雌花穂とが、隙間無くつながっているのが「コガマ」の特徴だそうです。
間が開いているものは、「ヒメガマ(姫蒲)」になります。
植物の分類・特定はなかなか面白いです。
蒲の穂と言えば、神話「因幡の白兎」を思い出します。
童謡、「〜がまのほわたにくるまれば、うさぎはもとのしろうさぎ〜」
皮を剥かれた白兎が包まったものは、「蒲の穂棉」ではなく「花粉」だそうです。
蒲の花粉は、奈良時代以前にすでに傷薬として使われてました。漢方でも、傷口に振りかけて止血薬に使います。
蒲の実は冬の間に舞い散るので、その様子を観るのも楽しみです。
今日は、旧暦の葉月三日
「三日月様」を期待しましたが、残念、今日も雲が出て見えませんでした。
連日の夕焼け雲ですが、日によって、まるで姿が違います。
中秋の名月」は、空が晴れて拝みたいものです。