「小春日和」。午後3時に15.1度まで上がりました。

yatsugatake2007-11-14

テレビで、気象予報士やアナウンサーの方々が、昨日から「小春日和」の用語を使うようになりました。
「小春」は、「旧暦十月」の異称です。
「小春日和」とは、まるで春のように穏やかな温かい陽気です。
今朝の佐久地方は、この季節には「霧」が巻きます。注意報が出ることは、珍しくありません。
今日は、「賢治を読む会」の11月例会です。出かける頃には、晴れて温かい陽気になりました。
画像は、縁先に取り込んだロウバイ(蝋・臘梅)」です。今年は、順調に花芽が付いて、花が楽しみです。旧暦の十二月、つまり、旧暦の今年中に咲いて欲しいと願っています。
11月と言えば、有名な注文の多い料理店』の「序」を思い出します。
〜ほんたうに、かしはばやしの青い夕方をひとりで通りかかつたり、十一月の山の風の中に、ふるへながら立つたりしますと、もうどうしてもこんなことがあるやうでしかたないといふことを、わたくしはそのとほり書いたまでです。(以下略)
ポラーノの広場」の三、四章を読みました。堀尾青史:「作品案内」を紹介しました。
山猫博士とファゼーロの歌合戦とナイフの決闘はワグナーのオペラの小型版。賢治の好きな浅草コミック・オペラを舞台で見るようです。その通り、この部分だけ戯曲「ポランの広場・第二幕」として書かれ、歌には曲も付いています。
読み終わった後、ミーロの歌「けさの六時ころ ワルトラワーラの…」と、山猫博士の歌「つめくさの花の 咲く晩に…」を、CDで聴きました。宮沢賢治生誕百年『宮沢賢治の世界』から、「牧者の歌」、原曲は、Flow gently,Sweet Afton 、「ポランの広場」、原曲は、In The Good Old Summer Time です。
賢治が、浅草オペラを鑑賞したり、外国曲にも詳しかったりして、作品に取り込んでいることに改めて感心しました。

いつものように、会員が植物標本を持参しました。
画像は、「カリン(花梨)」の実です。毎年、会員のお一人が自宅の樹から採って、たくさん持ってきてくれます。
香りがよく、室内においても楽しめます。生薬名は、「木瓜(もっか)」です。鎮咳の効果があります。カリン酒にもなります。
皆さん方、喜んで持ち帰りました。
そのほか、持参の標本は、アイ(藍)の花、スズランの実、ウメモドキの実、サラシナショウマの花と実、ヒメツルソバの花です。

旧暦、「十月五日のお月様」が、西の空に見えました。
太さが増して、バナナほどになりました。
(17:01)