「西行忌」、桜にはまだ早いですが…。

今が見頃の「ロウバイ(臘・蝋梅)」の

今朝も、春霞(はるがすみ)…。空にはうす雲が覆って、すっかり春の風情が感じられました。
アメダス、最低気温は2.5度(4時)と、氷点下ではなくなりました。予最高気温は、12度(0)と、暖かくなりそうです。
画像、「ロウバイ(臘・蝋梅)」の花が真っ盛りです。厳寒の佐久の地で、健気にもよく咲いてくれたなーと、愛おしく思います。

品種名が「満月臘梅」なので、今日、「如月十六日(望=満月)」の日にぴったりでした。
家の壁際、陽溜まりでは、育つことが分かりました。塀際では、佐久の寒さには耐えられないことが分かりました。
さて今日、旧暦の「如月十六日」は「西行忌」とされています。
歌人として、有名な歌があります。
願わくば花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ
『旧暦 スローライフ 歳時記』から、「西行忌」の一部引用します。
西行鳥羽院に仕えた武士であった。何らかの理由によって二十三歳の若さで出家し、以後、歌を詠みながら諸国行脚の生涯を送った。
西行は仏に帰依し、桜をこよなく愛した。彼は、釈迦が入滅したのと同じ日に、花咲く桜の樹下で最期を遂げることを念願としていた。「そのきさらぎの望月のころ」とは、釈迦が入滅した二月十五日のことをいう。旧暦において満月といえば、ほぼ十五日と決まっていたのである。
西行の終焉地は河内(大阪)の弘川寺だ。その日は建久元年(一一九〇)旧暦二月十六日であったが、この歌から二月十五日を西行の忌日とする。建久元年の二月十六日は新暦の三月三十日に当たる。早咲きの桜は咲いていたに違いない。
以前、「賢治を読む会」で計画した、賢治ゆかりの地を訪ねる研修旅行に参加しました。平泉の「束稲山(たばしねやま)」です。西行法師はこの地で桜の歌を詠みました。
「ききもせず 束稲山の さくら花 よし野のほかに かかるべしとは」
桜の名所として、山道には桜並木が植栽されていました。改めて、束稲山を訪れたいし、吉野山の桜も観たいと思っています。

今日は、所属団体の会議を招集してあり、資料の準備もあって朝から出かけました。室内は、暖房の必要が無いほどでした。
アメダス、最高気温は8.4度(15時)。日差しがなかっただけに、予想気温までは上がりませんでした。
夜は曇ってしまい、「如月十六日」のお月さま(望=満月)・望月(もちづき)は隠れてしまいました。
春は月の観望には条件がよくなく、残念でした。