「氷雨」、底冷えの一日でした。

「焼き秋刀魚」。(24.11.26)

予報通り、朝からどんより曇り空…。
日付の替わった0時が最低気温で、その後は、雨模様になり気温が下がらなかったようです。
予想最高気温は11度(プラス2度)、山沿いでは雪の予報も出ています。
先頃、長野市の恵比寿講で、恒例の花火大会が行われました。
長野の恵比寿講には、雪が舞う…」と、昔から言われています。
子どもの頃、母の実家に行って見ました。花火の見事さを忘れても、寒い夜と翌朝の眠さとを、今でも懐かしく思い出します。
画像、朝食の「焼きサンマ」です。昨夜に続いて食膳に上り、妻が出掛けているので、わびしい「孤食」です。
いやが上にも、佐藤春夫の「秋刀魚の歌」を思い出します。
あはれ/秋風よ/情(こころ)あらば伝へてよ/(以下略)
佐藤春夫は、戦時中、佐久市横根地区に疎開したことのある大詩人です。佐久市ゆかりの人物ということで、親しみを感じています。
春夫だったら、「青き蜜柑の酸(す)」をしたたらせるところですが、佐久では調達できず、「ねずみ大根」のおろしでいただきました。
焼きサンマなら、やっぱりコンロの炭火でジュウジュウ焼いた物がいいですね。家族がそろって夕餉にいただくのが似合います。「きれいに食べた後に残った骨を、父が、こんがり焼いて食べさせてくれたっけ…」これも、子どもの頃の懐かしい思い出です。
歳時記から、例句を紹介します。
荒海の秋刀魚を焼けば火も荒ぶ 阿波野青畝
火より火を奪ひ烈しく秋刀魚燃ゆ 天野莫秋子
中学生の頃、友だちが作った短歌が、今になっても忘れられません。
「夕暮れにさんま焼く匂いただよいて我れ思わずも足を速めぬ」字余りかな?


予報より早く、8時には小雨が降り始めました。
期待した「氷華」、シモバシラの株元には見えません。
短く切った2本の茎に、見事な「氷華」を見せてほしいです。

朝の雨はすぐに止んで、お昼前からまた降り始めました。
外仕事はできず、買い物に出た以外は、部屋に閉じ込められました。
炬燵に潜り込んでいると、眠気を催すばかりで気分も晴れません。
思い切って炬燵から出て、どてらを羽織り椅子に掛けました。
すると、なんと意外にもしゃきっとしました。「一石二鳥」の大正解でした。
帰宅した妻に話すと、「その通り、体を動かすといいんだよ…。」と、言われました。
夜になって雨は上がりました。
レーダー画像の雨雲も東に抜けそうです。
空を見上げると、雲が東に向かって烈しく動いています。
丸くなった「神無月・十三日」のお月さま、が、天頂近くまで昇っていました。(19:35)

アメダス、最高気温は6.4度(14時)、予想気温までは届かず、底冷えのする寒い日でした。
明日も、似たような寒い日になりそうです。