「冬芽(とうが)」、「芽鱗(がりん)の観察。

「シデザクラ」の枝間に、昨夜の残月が

新聞を取りに外に出るとまだ暗く、空はよく晴れて冷え込んでいます。
昨夜・霜月十九日の月が明るく照り、冬の星も瞬いています。
寝床で新聞に目を通していると、ラジオでは、長野市からのレポートが…。
冬越し中の植物、「冬芽・芽鱗」、「葉痕(ようこん)」の観察についてでした。
「オニグルミ」の葉痕は、羊の顔のように見える…、今年の干支でもあるので面白い…。
今まで「ひろば」の観察の会でも、皆さんに楽しんでもらいました。
冬の間に、いろんな植物の「冬芽」や「葉痕」の観察を楽しんでいくつもりです。
夜が明けてから、庭に出てみると、「冬芽」や「芽鱗」が観察できました。
「ザイフリボク(シデザクラ)」の枝の間に、昨夜の残月が白く残っています(8:52)

冬の寒さから芽を護っているレンゲツツジ」、「ネコヤナギ」からは、健気さと逞しさとを実感しました。

「ネコヤナギ」は、早くもキャップを脱いで、銀色の綿毛を見せています。

こちらは、アジサイ」の冬芽と葉痕(ようこん)です。

天気予報は、明日は下り坂…、低気圧のよる雪を警告しています。
確かに、午後になってから雲が増えてきました。
さて、今夜のお月さまは「霜月二十日」、毎年、「豆太の月」と称して、格別にも期待しているのです。
月の出時刻は、21:37(長野)、「更待月(ふけまちづき)」と呼ばれるように、夜の10時過ぎになります。
今夜は、実際に観られるでしょうか…、お天気が心配です。
ラッキー、「霜月二十日」のお月さまが東の空に昇ってきました。(22:30)

「豆太の月」とは、ご存知『モチモチの木』、国語教材にもなった、斉藤隆介・作、滝平二郎・絵に登場するお月さまのことです。

本から叙述を一部引用します。
〜その モチモチの木に、
こんやは ひがともる
ばんなんだそうだ。
じさまが いった。
「シモ月二十日のウシミツにゃァ、
モチモチの木に ひがともる。
おきてて 見てみろ、
そりゃァ キレイだ。
おらも、 こどものころに
見たことがある。
しんだ おまえのおとゥも みたそうだ。
山のかみさまの おまつりなんだ、
それは、ひとりの こどもしか
みることは できねえ、
それも ゆうきのある
こどもだけだ」


アメダス、最低気温は氷点下7.9度(4:30)、最高気温は3.8度(13:20)。