「佐久の季節便り」、旧暦、「辛丑年・正月朔日(ついたち)」、新年おめでとうございます…。

窓を開けると、曇り空、グランドは霜で白く…。

相変わらずの冷え込みで、「立春」・「暦」通りにはいきません。

アメダス、最低気温は氷点下5.6度(6:39)、日中は、気温が上がるようですが…。

旧暦・お正月を迎えました。

旧正月の名で、アジア各国は、お祝いムードになりますね。

 

今日は、太陰太陽暦・『月と季節の暦』の使い初め…。

拠り所にして、「月を楽しむ」「月と親しむ…。

先ず、表紙デザインが素晴らしい。

葛飾北斎:「日・龍・月」

霞がかかる真紅の太陽、墨の暗黒に映える龍、そして今にも消え入りそうな細い月、三幅対の作品(40代)

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月と太陽の暦制作室:2021年版「月と季節の暦」ご利用のために 一部引用します。

〜今回は、葛飾北斎 浮世の流行り廃りには目もくれず様々な描画に挑み続けた北斎。70年に亘る画業生活で、画号を三十余り改名しながら描き残した約3万点の中から、特に月が描かれている画を「画狂老人の月世]として選び掲載しました。(中略)その生涯は「月は世界のどこにあろうとあまねく平等に照らしており、月の暦の利用が各地域の活性化に役立つものになってほしい」と、暦制作者の創始者志賀勝の生きざまと暈なるものを感じます、重ねて味わってくださると幸いです。(以下略)

 読み物特集 月色のことだま 一月・正月

『朔と新』いとうみく 講談社、2020年

 タイトルにある、「朔」と「新」は登場する兄弟の名前だ。兄の朔と、弟の新(あきは高速バスで事故に遭い、朔は失明することになる。この事故に、新は責任を感じることがあった。

「朔」と言えば、月暦で月初めの一日であり、その日に昇る月のことでもあるが、月の出と日の出の時刻が近いため、基本的には地球から見ることはできない。でも、見えないだけで、実際には月は昇っているのだ。

 本当はそこにあるのに見えない、見えなくなってしまうということが、人生往々にしてあるように思う。この兄弟のように、家族であればこそ、余計に見えなかったり言えないことがある。この物語は「朔と新」にとっての、まさに新たな「はじまり」」の物語であろう。

重たい雲をこじあけるようにして、空が青く広がる。

見えるわけではない。

でも、たしかにその光景が朔の中に広がっていく。ー「朔と新」より

新聞掲載の「あすの暦」と照らし合わせて見ました。

日に出時刻は6:39(長野)、月の出時刻は7:10(長野) 

月が約30分ほど遅れて出る…、実際には見えないが、およその月の位置が分かろう…というわけです。

f:id:yatsugatake:20210212120207j:plain裏表紙の「あとがき」、全文を引用し紹介します。

2020年は世界を揺るがす新型ウイルスの蔓延により、私たち一人一人が人間として生きていくことの原点に立ちかえる機会を得ました。制作室では「月待ち」を提唱し、人々がもう一度手を取り合い、つながり合うことを願いながら、月と季節の暦を制作してまいりました。まさかこれほどに集うことが難しい時代が来るとは予想もしていませんでした。しかし幸いなことに一人でも、家族とでも、友人とでも、空を見上げればそこにお月様の姿を目にすることができます。これからやって来る新しい時代に向かってまた一緒に歩み出して行きましょう。今年も長崎県天文協会会長・松本直弥さんに惑星と月遭遇表の情報を提供していただきました、記して感謝申し上げます。

                        月と太陽の暦制作室・穂盛文子

旧暦・新年に相応しいニュースが、NHK列島ニュース・盛岡局から届きました。

花巻・石鳥谷町 「たろしの滝」です

計測すると、胴回りが「6メートル以上…、米の作柄は豊作でしょうか…。

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宮沢賢治との関係で、日頃から交流のある、板垣 寛さん。

長年、保存会長として計測に関わり、著した『たろし滝』があります。

寄贈いただいた本を開くと、居乍らにして現地に立ち、荘厳な自然の造形を観る思いがしました。

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アメダス、最高気温は11.0度(14:46)、気温は上がりました。

しかし、日照が少なく体感温度は、いまいちでした…。