「佐久の季節便り」、『宮沢賢治の地学実習』を読んで、「蛭石病」を学ぶ。

西空にも雲が広がり、昨夜・「十七日」のお月さまは見えません。

冷え込みも緩み、お天気が変わるようです。

アメダス、最低気温は氷点下2,3度(1:05)、曇りの予報です。

昨日、佐久市膣図書館で『宮沢賢治の地学学習』という本を借りてきました。

「賢治を読む会」・12月例会で読んだ「楢ノ木大学士の野宿」には、岩石・鉱物名がたくさん登場します。

その頃、偶然に新聞広告に出ていた本のタイトル・「地学実習」から興味がわきました。

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ゆかりの地・岩手公園(盛岡城址公園)には、以前に訪ね、盛岡中学の賢治を偲び、「蛭石(ひるいし)」を探したことがありました。

記述の一部を、引用します。

賢治の詩にも「岩手公園」というのがあるね。

うん、公園の中にも詩碑があるよ。その碑のそばにも、丸みを帯びた花崗岩の露頭があって、賢治はその花崗岩から蛭石を採集していたんだ、そのことは賢治の短歌にも詠まれているよ。

 公園の円き岩べに蛭石をわれらひろえばぼんやりぬくし

 蛭石は黒雲母が風化した鉱物で、少し熱するとアコーディオンのように伸びることからこのような名前がつけられています。

 花崗岩は火成岩(→p.60)の一種で、石英や長石、角閃石、黒雲母などの鉱物が集まってできているので、表面の黒雲母が風化して蛭石になっていたのでしょう。

 黒雲母を熱すると、薄片部分が血を吸ったヒルのように伸び、蛭石となる。

読書会のテキスト・「楢ノ木大学士の野宿」には、次のような叙述があります。

「さやう、病人が病名を知らなくてもいゝのですがまあ蛭石病の初期ですね、所謂ふう病の中の一つ。俗にかぜは万病のもとと云ひますがね。それからえゝと、も一つのご質問はあなたの命でしたかね。さやう、まあ長くても一万年は持ちません。お気の毒ですが一万年は持ちません。」

先日、ホームセンターで、改良用土 バーミキュライト 買い求めました。

実は、バーミキュライト」こそ「蛭石」その物なのです。

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袋の説明文の、「蛭石を…」→「黒雲母を…」と、修正してほしいですね。

また、実習 みかげ石の故郷を訪ねよう 一部を引用します。

住吉川のみかげ石観察(兵庫県東灘区)

 兵庫県東灘区御影(みかげ)の北には、六甲山地が広がっています。この山から切り出された花崗岩は、すぐ南側に広がる御影の浜から、船で全国に出荷されていました。花崗岩の産地として有名になったので、花崗岩じたいを一般に「みかげ石」と呼ぶようになったのです。

 花崗岩の多くは白っぽい色をしていますが、本場の「みかげ石」は淡いピンク色がかった色合いをしています。そのような花崗岩「本みかげ」「花みかげ」と呼ばれます。

なるほど、そう言えば「黒みかげ」と呼ばれる花崗岩を、よく見かけますね。

明日の「どんど焼きで」で炊いてもらう、業務用ゴミ袋に集めた「松葉」を軽トラに載せました。

荷台を覆う、カバーシートを新調しました。

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日中は、曇りがちで日差しが弱く、底冷えがしました。

アメダス、最高気温は6.6度(14:22)でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「佐久の季節便り」、早朝の天体ショーは、「ウルフムーン」・「半影月食」…。

4時少し前、アラームで目覚めました。

ラジオ深夜便は、ちあきなおみの歌声が…。

お目当ては、「満月・望(ぼう)/4:21」への出会いです。

昨夜のNHK・長野でも、半影月食」の紹介がありました。

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西の窓から月明かりが…、4時、空高くかかっています。

ラッキー!! 寒い外に出なくも観望できます。

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「望(ぼう) ・満月」、正真正銘の真ん丸お月さまを、撮ることができました。(4:22)

おまけに、左下に半影月食らしき薄い影も…。

それに、朝なので、兎さんは逆立ちしています

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この後も観たいと、寝床に戻ると大村崑さんの元気な声が…。

2時間後、薄雲が棚引いて、荘厳なお月さまが…。(6:20)

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ラジオのお便りで、各地の観望報告がありました。

「残念!!、ウルフムーンを見逃した…」の声も聞かれました。

「ウルフムーン」とは、1月の満月の呼び名だそうです。

旧暦では、十二月の満月なんですが…)

煌々と照る満月は、確かに狼の遠吠えが聞こえそうですね。

空が白み、半影も無く、月の入り時刻が近づいています。(6:25)

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早朝の天体ショー、大いに満足できました。

今朝のアメダス、最低気温は氷点下5.7度(6:10)

日中は、春のような陽気になりました。

午後、佐久市立図書館のミニ講座に参加、「古東山道」や、「望月の牧」など、興味深いお話を聞くことができました。

 

そして、今夜の天体ショーは、「十七日の月」平尾山からの月の出です。

月の出時刻は、17:17(長野)、外に出ると、ちょうど月の出でした。(17:54)

平尾山に生える木が、シルエットになっています。

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見る見るうちに、月が昇ります。(17:55)

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写真から、月は斜め上に動いていることと、右上が欠け始めていることが、見て取れますね。

アメダス、最高気温は11.3度(15:10)、春のような陽気でした。

「佐久の季節便り」、「満月・望(ぼう)」のお月さまが、夕方、平尾山に昇る。

連日の「濃霧注意報」、舞い落ちた雪片が路面にわずか…。

アメダス、最低気温は氷点下3.1度(2:04)、日中は穏やかな予報です。

今日は、月の第1金曜日で「古紙」の回収日です。

昨日に準備してあったので、慌てずに済みました。

寒に入り、台所に貯蔵中の「サツマイモ(薩摩芋)」、低温による傷みが心配です。

試しに、焼き芋作りをすると、傷みの心配は無用でした。

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雲が多いものの、寒さは感じられません。

絵屋の鉢花を、縁側に出しました。

裏の「三葉の松・リギダマツ」の落ち葉をまとめました。

13日、上の城区の「どんど焼き炊き上げてもらい、「一石二鳥」というところです。

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さて、今夕のお目当ては、「十六日」の月の出です。

5時少し前、雲を透かして平尾山の上に昇りました。(16:58)

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しばらく待つと雲がとれて、神々しい黄金に輝くお月さまです。

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このお月さまは、夜通しかかって西空で、4:21に「満月」・「望(ぼう)」となります。

「あすの暦」、10日と11日を見比べて、確かめましょう。

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大事なことは、今夕に出たお月さまが、明日の早朝に「満月」になるのです。

「あすの暦」には、11日が満月になっていますが、決して、明日の夕方に出るお月さまではありません。

明日の朝は、アラームで4時起きして、満月を拝むことにします。

なお、明朝の「満月」は「半影月食にもあたります。

 

小正月」(こしょうがつ)について、興味深い記述がありました。

暦が入る以前の正月 一部を引用します。

 中国から暦が伝わる以前の年中行事は、多く満月(望月・もちづき)の日を選んで行うのが一般的でした。その代表がお盆で、旧暦七月十五日は望(もち)にあたります。これと同じように、かつては正月も、ほぼ一月十五日の望の日に標準を合わせて行われていました。望の日は暦が入る以前はひと月の始まりの日であり、後の元日にあたっていたからです。

 中国の暦は、ひと月のスタートを望ではなく、“朔(しんげつ)”に置きました。そのため正月も、ほぼ半月ほどずれ、かつての望月の正月は、“小正月”として追いやられ、宮中などでは文明国中国と同じように、暦上の一月一日ををもって新年を祝うようになったのです。こちらを“大正月”といいます。(以下略)

因みに「どんど焼き」は、「小正月」を祝う行事だとか…。

 

アメダス、最高気温は6.8度(13:30)、春のような一日でした。

明朝は氷点下5度、厳しい冷え込みの予報です。

 

 

 

 

「佐久の季節便り」、「寒中」に、雪の無い「向田(むかいだ)」田んぼ。

「強風注意報」が出て、強風が昨夜から夜通し吹き荒れました。

アメダス、最低気温は2.5度(7:32)、冷え込みはやや緩みました。

昨日の最大風速は、WSWの風6.6メートル(19:40)。

日が差すと春のよう、咲き始めた「カランコエ・ハッピーベル」を縁側に出しました。

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逆光で撮ると面白い造形、花茎のまわりに産毛が白く見えます。

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昨日の賢治を読む会・資料を配りながら、久しぶりの野良回り…・

「向田(むかいだ)」田んぼは冬景色、そして、白銀の「浅間山です。

大規模な「三重式火山・浅間山が一望です。

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畑に寄ると、実生の小松菜などが、寒さに耐えて蕾を着けていました。

お昼の食卓には、菜花のお浸しが並びました。

明日は「古紙出し日」、新聞切り抜き・「編集手帳」に目が止まりました。

先月、凶弾に倒れた、中村哲医師について書かれています。

劇作家の井上ひさしさんは政治や社会のあれこれを論評するとき、かなり辛口だった。その人が医師の中村哲さん(73)率いるNGOペシャワール会」に賛辞を惜しまなかったのを思い出す。◆会は事務局を中村さんの故郷である福岡市に置き、30年以上にわたりパキスタンアフガニスタンで活動してきた。診療所を建てたり、干ばつで飢餓が発生した地域に井戸や水路を造ったり…◆井上さんは会計報告を見て驚いた。経費を極限まで抑え寄付の96.6%を現地で使っていたからだ。こんな偉い人がいたのかと随筆に書いた。<それも私たちの国、日本にですよ>◆一報を聞いてまさかと思った。アフガン東部の州で、中村さんの乗る車が銃撃に遭い、胸部を撃たれて亡くなった。若き日に福岡の山岳会に同行して現地を訪ね、貧しい医療に触れたことが国を飛び出すきっかけになった。苦しむ人々に優しいまなざしを向けただけではない。立ち上がり、心を砕き。汗をかいた人の澄みきった人生が凶弾に絶たれた◆アフガン東部といえば、砂漠の灌漑に成功し、緑地に65万人が生活をきずく場所だという。なぜだ。

午後も、春のような陽気、空には雲が広がら、出たばかりの「十五日」の月は、雲に隠れたり出たり…。

夜が更けて、天頂に昇った「十五日」のお月さま(月齢13.9)は、左側がまだ欠けて見えます。

「望(満月)4:21」は、「十七日」の月(月齢15.9)ということです。

アメダス、最高気温は8.9度(14:14)、春のような一日でした。

 

「佐久の季節便り」、「寒中の雨」、心配な異常気象、世界情勢…。

朝、7時のラジオで、「イランが、イラクアメリカ基地に、弾道ミサイル攻撃…」

「とうとう始まったか…」、屋根の雨音が、陰鬱な気分をいやが上にも増します。

でも外に出ると、雨降りではなく、昨夜の雪が溶け落ちる音でした。

アメダス、最低気温は0.0度(2:04)、午前中は雨予報です。

庭先の「ハコベ、蕾も見え、春が来たように生育しています。

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植物図鑑を開いてみました。

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「賢治を読む会」・1月例会に出かけるころには、雨降りになりました。

「寒中」に春の雨、これは異常天候としか言いようがありません。

司会者・開会の言葉でも、温暖化による異常気象が問題にされました。

今日、読んだ作品は、「楢ノ木大学士の野宿」第三夜です。

用意した資料の一部を、記します。

『図説 宮沢賢治 賢治と地質学』より

 第三夜は、タイムトンネルのような洞穴に野宿して、恐竜’「カミナリ竜」に食われそうになる夢をみる。当時、日本には地質時代に恐竜が生息していたというはっきりした証拠がなかった。賢治は童話の中で、見事な予言をした。大学士が恐竜にくわれそうになった場所が海岸で、しかも中生代の白堊紀という時代だった。賢治の没後四十五年たった一九七八年(昭和五十三)に、北上山地で日本ではじめての恐竜の化石が発見された。日本にも地質時代に恐竜がすんんでいったことの直接の証拠となる大発見であった。この化石は、岩泉町の茂師海岸の白堊紀の地層で発見され、「モシ竜」と名づけられた。賢治は実に、一億年ぐらいまでさかのぼって、正確な夢をみることができた稀な才能の持ち主だった。

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昨年の12月、中村哲医師が凶弾に倒れました。

中村医師が、かつて宮沢賢治学会・イーハトーブをを受けていた情報を得て、資料を探しました。

探し当てた、2004年発行の『会報』29号から、内容を紹介しました。

中村 哲氏の業績について

 中村哲氏は、一九四八年にパキスタン北西辺境州の州都ペシャワールに赴任、以来ハンセン病のコントロール計画を柱にした医療活動に従事。八六年にはアフガン難民のために医療チームを設立。長期的展望に立ったアフガニスタン難民地区での診療活動を実践し、アフガン東部山岳地帯に三つの診療所を設立。九八年に基地病院をペシャワールに建設。二〇〇一年にはアフガニスタンの首都カブールに五カ所の臨時診療所を設け、主に貧困地区の患者の無料診療を行う一方、空爆下の国内避難民への緊急食糧配給の実施、大旱魃に見舞われた民衆生活の再建と安全確保のために、井戸と水路の掘削と復旧にも従事する。現地からのレポートを中心とした著作も多数あり、激動する国際情勢や自然災害の下にあってなお揺るぎなく実践活動を重ねるにあたっての、世界と人間性に対する洞察に満ちた認識と知恵が示されており、民衆とともにあるその姿と滲みでる匕ューモアには、宮沢賢治の精神に通うものがある。

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会員から、2冊の著作本をお借りしました。

じっくり目を通ささせていただきます。

花巻市で行われた宮沢賢治学会イーハトーブ賞授賞式において、欠席した中村医師に代わり出席した福元広報担当理事によって代読されました。(一部を引用します)

  イーハトーブ賞(宮沢賢治学会主催)受賞に寄せて

 わが内なるゴーシュ 愚直さが踏みとどまらせた現地

みなさん、お元気でしょうか。まず授賞式に出席出来なかったことを深くお詫び申し上げます。(中略)

小生が特別にこの賞を光栄に思うのには訳があります。

この土地で「なぜ20年も働いてきたのか。その原動力は何か」と、しばしば人に尋ねられます。人類愛というのも面映いし、道楽だと呼ぶのは余りにも露悪的だし、自分にさしたる信念や宗教的信仰がある訳でもありません。良く分からないのです。でも返答に窮したときに思い出すのは、賢治の「セロ弾きのゴーシュ」の話です。セロの練習という、自分のやりたいことがあるのに、次々と動物たちが現れて邪魔をする。仕方なく相手をしているうちに、とうとう演奏会の日になってしまう。てっきり楽長に叱られると思ったら、意外にも賞賛を受ける。私の過去20年も同様でした。決して自らの信念を貫いたのではありません。専門医として腕を磨いたり、好きな昆虫観察や登山を続けたり、日本でやりたいことが沢山ありました。それに、現地に赴く機縁からして、登山や虫などへの興味でした。(中略)

よくよく考えれば、どこに居ても、思いどおりに事が運ぶ人生はありません。予期せぬことが多く、「こんな筈ではなかった」と思うことの方が普通です。賢治の描くゴーシュは、欠点や美点、醜さや気高さを併せ持つ普通の人が、いかに与えられた時間を生き抜くか、示唆に富んでいます。遭遇する全ての状況がー古くさい言い回しをすればー

天から人への問いかけである。それに対する応答の連続が、すなわち私たちの人生そのものである。その中で、これだけは人として最低限守るべきものは何か、伝えてくれるような気がします。それゆえ、ゴーシュの姿が自分と重なって仕方ありません。

私たちは、現地活動を決して流行りの「国際協力だとは思っていません。自分のごとき者が賞賛の的になるなら、他にも…と心底思います。しかし、この思いも「イーハトーブ」の世界を心に刻んだ者なら、「この中で、馬鹿で、まるでなってなくて、頭のつぶれたような奴が一番偉いんだ)どんぐりと山猫」)という言葉に慰められ、一人の普通の日本人として、素直に受賞を喜ぶものであります。

どうもありがとうございました。

 

読書会が終わり玄関を出ると、雨は上がって日が燦々と、春のような陽気にびっくり…。

アメダス、最高気温は15.9度(13:30)、4月中旬並の気温です。

雨量は、トータル5.5ミリ、内訳は、0.5ミリ(9時)、2.5(10)、2.5(11)でした。

夕方には、佐久地方に「強風注意報」が出ました。

夜が更けて「十四日」のお月さまは、雲行きの速い雲間に出たり入ったりでした。

 

 

「佐久の季節便り」、午後から「雪降り」、予想どおりに…。

お天気下り坂、空には斑雲が広がっています。

ゴミステーションには、昨朝より大きなゴミ袋の山が…。

そう、火曜日「容プラ(容器プラスチック)」の回収日だからです。

ご近所・お正月中のゴミは、ざっと30袋以上でした。

取ってきた新聞を開くと、一面下段の広告が目に飛び込みました、

浅田次郎歴史小説文庫本『一路 上・下』です。

広告の左端には『流人道中記 上・下』、昨年の読売新聞に連載されて、読み通した作品です。

3月9日 発売決定! 偶然にも、佐久(さく=3・9)の日です。

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以前に出たときは95万部…、さっそく、買い求めたのでした。

同時に、文庫本・浅田次郎と歩く中山道『一路』の舞台をたずねて 

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これらの本に関心を持った理由は…。

我らが岩村田城の殿様が、この歴史小説に登場するからです。

『一路』誕生秘話から、一部を引用します。

〜一方で大爆笑してしまったのは、信州佐久郡岩村田の御殿様、内藤志摩守、通称「ひ一郎」を蒔坂左京太夫が訪ねる場面。

 内藤志摩守正誠(まさあきら)は十七歳という若さでありながら幕府の奏者番(大名や旗本が将軍に謁見する際のとりつぎなどをする要職)の大役を務めています。

というのも、この御殿様もわずか十歳にして父親を、前年には祖父を亡くし、若くして家督を継いだから不相応な大役を担っている。そのうえ、御家代々の念願かなって先ごろ御料地に築城を許されたばかり。まるで天下でもとったように鼻が高くなっているんんですね。そんな折、岩村田を通りかかった蒔坂左京太夫が志摩守に会いたいと言い出した。というのも、幼い志摩守の面倒を見た経緯があったからです。(中略)

 一路たちが参勤交代を行ったという設定にしたこの時代、岩村田の御殿様は実際に築城中でした。場所は長野県佐久市にあたり、僕はこの地を何度も訪ねています。城跡らしきものがある以外、当時をしのぶよすがはないのですが、歩いているうちに突然この御殿様のキャラクターが立ち上がりました。

 そこに、世間でうつけと言われている蒔坂左京大夫の「ひーちゃんやーい」という頓狂な声が自分の中に反響した気がして。よし、「これでいこうと思いました。(中略)

 大事なのはその土地の風にあたること。現地で昔の人が吸ったのと同じ空気の中に自分をおいてみて、自分をニュートラルな状態にしておくというのが取材の最も大事なところだと思っています。そうすると、小説の神様が物語のしずくを振り落としてくれる。そのしずくをいかに上手に受け止めるかが勝負です。(以下略)

 

午後、図書館へ明日・「賢治を読む会」の資料を届けに出かけました。

今にも空は、雨か雪が降り出しそうです。

雨雲レーダーを見ると、佐久市周辺・千曲川下流に向けた地域だけがかかっていません。

でも、しばらくして雪が舞い始めました。

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日曜日にネット予約した絵本・『いろいろ1ねん』を、ついでに借りてきました。

ふたごのネズミたちが、うまれてはじめて、ゆきのなかをあるいたのでした。

「ごらんんよ、ゆきねずみだ!」…、これは、きのまわりの、ゆきのかたまりというわけ…。

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ほうきだとおもったのは、木のウッディで、季節ごとに変化を見せてくれます。

9月には、くだものがなり、12月のクリスマスにはネズミたちが、こやしやきゅうこんや花のたねをプレゼントしあいます。

今年は干支がネズミ、その年のはじめに、木が育つ1年を描いや絵本です。

 

その後、雪が降ったり止んだり…、降水量0.5ミリ(6時)を記録しました。

「十三日」のお月さまは見えません。

夜になって、佐久地方に「大雪・着雪」注意報が出ました。

アメダス、最高気温は5.5度(11:44)、日照が無く、底冷えのする一日でした。

明日は、急速に発達した低気圧による大荒れになる予報です。

 

 

「佐久の季節便り」、「小寒」、初の通院日…。

二十四節気小寒、早くも「寒の入り」です。

5時半、居間に降りると、温度計は8度を示していました。

アメダス、最低気温は氷点下3.2度(7:31)、午後は曇る予報です。

8時25分、温風ヒーターのおかげで、室温はようやく15.3度になりました。

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お正月初めての可燃ゴミ出し日」、裏のゴミステーションには「ゴミ袋」が山のよう…。

ゴミ回収車は、いつもより遅れて、9時半頃に来ました。

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さて、今日は「仕事初め」、時分には、今年最初の通院日でした。

いつののように、ポケットに「文庫本」持参で、待ち時間を過ごします。

カレル・チャペック:『園芸家12カ月』の最初から目を通しました。

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「1月の園芸家」から一部を引用します。

「園芸家にとっては、一月という月もけっしてひまではない。」と、園芸の本には書いてある。たしかにそうだ。一月は、天候の手入れをする月だから。天候ってやつは妙なものだ。ぜったいに順調ということがない。かならず予想がはずれる。温度が、1000年間の平均温度とぴったり一致するということは、ぜったいない。かならず五度高いか、五度低いかだ。雨量は、標準より一〇ミリ低いか、二〇ミリ高いかにきまっている。旱魃でなければ、かならず過湿だ。天候になんのかかわりのない人間でさえ、天候に文句をつける理由はいくらでもある。いわんや園芸家においてをや!(以下略)

なるほど、確かにおっしゃるとおりですね。

臨機応変に、早め、早めに対応しなければならない…、ということですね。

今年は、「暖冬」なんでしょうか、長期予報は、あまり当てにならないし…。

『髙島暦』一月 農作 △上旬 年中計画の樹立。乾田の耕起。土壌の改良作業。農道・水路・ため池の改修。雑草焼却。堆肥づくり。

こちらは、参考になりますね。

 

予報どおり、午後は曇りがちで、気温も上がりません。

夕方からの「十二日」のお月さまは、薄雲を透かして周りをほんのりさせました。

東京五輪」開幕まで200日。夜のテレビで、電飾された東京都庁が放映されました。

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アメダス、最高気温は5.0度(13:54)、寒い一日でした。

明日は曇り、午後には雨か雪になる予報です。