午後2時に29.1度、乾いた暑さでした。

朝は、冷んやり…。夏の日が照り始めると、たちまち気温が上昇しました。午後2時に気温は、29.1度。辛うじて、「夏日」にとどまったようです。
しかも、湿度は40パーセント、乾いた暑さのために、しのぎやすい日でした。
画像は、「八重咲きムクゲ(槿)」の花です。昨年に知人から戴いた苗が、今年花をつけました。

夏に咲く代表的な花です。八重咲き種ですが、うすいピンク色が涼しげです。
朝に咲いて、夕方にはしぼむ「一日花」ですが、なぜか、この「八重咲きムクゲ」は、数日咲いています。
ところで、先日の、読売新聞コラム「倉嶋厚 季節アルバム」、「朝開暮落花」という、「ムクゲ(槿)」についての興味深い記事がありました。一部、引用させていただきます。
〜この花に槿または木槿の字をあて、別名として「朝開暮落花(ちょうかいぼらくか)」をあげている。〜中国原産とされており、日本には奈良時代に渡来したらしい。
平安前期に成立した和漢朗詠集上巻秋の部に「松樹千年終にこれ朽ちぬ槿花一日自ずから栄をなす」という白居易の「放言五首」の一節が載っている。
この詩から「槿花一日の栄」は栄華の儚さ」「槿花の心」は小人の変わり易い心のたとえとなり、日本では「あさがおの花、一時(ひととき)」という諺になった。平安時代の「あさがお」はムクゲだったという。〜
調べてみると白居易の詩は単に栄華の儚さを詠嘆したものではないらしい。川口久雄著「和漢朗詠集全訳注」には、「松は千年の齢をたもつというけれども、ついには朽ち果てる時がきます。いっぽう、槿(あさがお)の花ははかない命だというけれども、自然、彼らなりに一日の栄を楽しんでいるのです」と訳され、「他をうらやまず己の分に安んずべきことをいう句」という参考意見が記されている。私はこの解釈の方が好きである。「それがしも其の日暮らしぞ花木槿(はなむくげ)」(一茶)

今日は、早くから入道雲が立ち上がり、かなり雲も多くありました。

早くから空に、「文月十二日のお月様」も見えましたが、時々雲に隠れてしまいました。
18時過ぎ、カメラを構えてシャッターチャンスを待ちました。
待つこと、10分余。雲間に姿を見せたお月様を撮ることができました。
(18:16)