「霜降」、霧雨の「塩田平」はしっとりと趣がありました。

国宝、「大法寺三重の塔」(20.10

エアコンの音か、雨音か…。6時半に目覚めました。
どうやら霧雨がけぶっているようです。お宿で「無料券」をいただいて、外湯の「石湯」に出かけました。
カランコロン、カランコロン…。ウン十年ぶりに履いた下駄の音が響きます。
真田幸村の秘湯とか…、やっぱり、趣がありました。でも、洗剤がないのがもの足りません。地元の人は「一式を入れた容器」を持参しているので、すぐ分かります。お宿に戻ってすぐに、展望風呂に入り直しました。
9時に出発して、画像、国宝、「大法寺三重塔」から見学しました。

『案内書』から、一部引用します。(伊藤延男
〜「見返りの塔」という名で親しまれている。この名は、塔の姿があまりにも美しいので、思わずふり返るほどであるという意から、つけられたのである。
〜この塔をよく見ると、初重が特に大きいことに気づく。これがこの塔の最も大きな特色である。
(中略)
なお、この塔の美しさを論ずるには、周囲の光風との調和を見落とすこともできまい。塩田平を見下ろすことのできる丘の中腹に立っているこの塔は、その周囲をゆっくり歩くにつれて、さまざまな角度からながめられる。このように、平地を見おろす台地に塔を建てることは、中世の山地寺院では典型的なやり方ではあるが、建築の美しさもたしかにこういう配置の妙によって、倍加されるのである。


今日、「塩田平」は霧雨にけぶり見えませんでした。しかしそれが、かえってしっとりとした秋の風情でした。
雨に濡れた檜皮葺きの屋根は苔むして、いっそう重厚さを醸しだしています。
「赤い実の柿の木があったらいいな…」と、絵心のある仲間がつぶやきました。
続いて、「沓掛温泉の野生里芋」自生地に向かいました。
この地は、昨年のこと、「長野県指定天然記念物」に認定されました。

上の画像で見られるように、小さな池が作られています。
8月に下見をしたときから、だいぶ整備が進んでいました。
工事に携わった方のお話では、さらに下に、駐車場を整備する予定だそうです。
次回に訪れるときの楽しみが、増えました。

「道の駅」で、解散式。
「お蕎麦」をいただいてから、それぞれの帰路に着きました。

今回5台の乗用車の隊列で、1台が逸れてしまうトラブルが発生しました。
1時間ほどしてから、無事に自宅に戻られたとの電話がありました。一同、胸をなでおろしたことでした。